北海道民熱愛ソウルフードをご紹介!ディープなグルメも見逃せない!!
北海道旅行のお楽しみといえば、やっぱりグルメ。
全国的な人気を誇る「スープカレー」や「豚丼」、北の大地で独自の進化を遂げた「ザンギ」や「やきとり」など、地元で愛されるソウルフードがいっぱい。
伝統的な郷土料理から、北海道が誇る実力派ローカルチェーンまで、おすすめのご当地グルメを厳選してご紹介します。北海道民に愛されるおいしさ、ぜひ堪能してみませんか?
ハマる人続出!個性的なスープカレーの世界
全国的にも人気のスープカレーですが、その発祥は札幌。1971年に「アジャンタ」という喫茶店が「薬膳カリィ」としてメニュー化したのがはじまりです。1990年代に専門店の「マジックスパイス」が「スープカレー」として売り出し、その名前が定着しました。今では札幌市内だけで200店舗以上の専門店があり、それぞれ趣向を凝らしたスープカレーを提供しています。
さらさらとしたスープ状のカレーと大きな具材が特徴のスープカレーですが、多くの店では辛さを選べるので、辛いものが苦手という方でも安心です。ルーとライスが別々に出てくるので慣れていないと戸惑うかもしれませんが、スプーンにライスを乗せて、スープに浸して食べるのが一般的です。
ベースとなるスープの出汁や濃さ、具材などは店によっていろいろ。一度ハマると抜け出せないほど奥深い「スープカレー沼」、ぜひ本場・札幌で体験してみては?
鶏の唐揚げと似て非なるもの……それがザンギ
ラーメンやジンギスカンと並ぶ北海道民のソウルフードといえばザンギ。お弁当や居酒屋の定番・鶏の唐揚げの一種です。醤油やしょうが、ニンニクなどで濃厚に下味をつけて揚げるザンギは、衣はパリパリ、中はふっくらした味わい。お店によっては、鶏肉以外にも「タコザンギ」「サケザンギ」などのザンギがあります。
ザンギは、1960(昭和35)年に、釧路市の焼き鳥店「鳥松」で誕生したと言われています。このお店のザンギは、鶏肉を骨付きのままブツ切りにし、塩や生姜などと卵を絡め小麦粉をまぶして揚げたもの。鶏モモ肉を使ったものは「骨なしザンギ」と呼ばれます。鳥松では、ウスターソースをベースにした酸味のある特製ソースで食べるのが定番です。
釧路市のお隣、釧路町の「南蛮酊」が発祥の「ザンタレ」は、甘辛いさっぱり風味のタレをかけたザンギ。カリッと揚がったザンギに合うタレが、鶏肉のジューシーさを引き立てます。「南蛮酊」のザンタレは驚くほどボリューム満点ですが、酸味のあるタレのおかげで、意外とペロリと食べられてしまいます。
開拓者たちのスタミナ源!? 十勝名物の「豚丼」
北海道の"丼"といえば海鮮丼? いえいえ、「豚丼」も忘れちゃいけません。
「豚丼」は、明治時代末期から養豚業が盛んだった十勝・帯広の名物料理。分厚く切った豚肉を焼き、醤油ベースの甘辛いタレをからめてホカホカのご飯に乗せれば、パワーみなぎるスタミナ食の完成です。味のイメージとしては、「うな丼」のうなぎを豚肉に変えたもの……が近いかもしれません。
豚肉はロースやバラが使われ、お店によって「網焼き」と「フライパン焼き」に分かれます。網焼きは肉の香ばしさが味わえ、フライパン焼きは肉汁を逃さずジューシーに仕上がるので、お好みで選んだり、食べ比べたりするのも楽しいですよ。
また、家庭でも手軽に豚丼を作れる「豚丼のタレ」は、大人気の北海道土産です。
リーズナブルなのに味は絶品!焼肉のまち「北見焼肉」
人口当たりの焼肉店は北海道一! まさに"焼肉のまち"の名にふさわしい北見市。
1950年代、食肉の加工場があった北見では内臓肉が惜しげもなく捨てられていました。ある韓国人がそれを使って始めたホルモン焼き店が、北見焼肉のルーツと言われています。北見の焼肉が「サガリ」や「ホルモン」などの内臓肉にお店特製の生だれをつけて炭火の七輪で楽しむのが主流なのは、それが理由です。
今でも畜産業が盛んで新鮮な肉が安く手に入る北見のまちで、焼肉店の激戦区といえば北見駅周辺。どこを見ても「焼肉」の字が目に飛び込んできます。リーズナブルで日常的に楽しめるのが、北見焼肉の嬉しいところ。
北見焼肉のおすすめは、「牛サガリ」と「豚ホルモン」。脂身が少ないサガリは、分厚く切って炭火で焼くと絶品で、北見市民は必ずオーダーするとか。鮮度がいいホルモンは味がしっかり付いているので、こんがりと焼いてそのままどうぞ。
氷点下で味わう「北見厳寒の焼き肉まつり」
そんな名物グルメを、氷点下10度にもなる寒さの中で楽しむグルメイベントが「北見厳寒の焼き肉まつり」です。例年2月上旬の凍てつく夜に、雪の上で七輪を囲んで肉を焼く参加者たち。屋外の特設会場は、白い煙と香ばしい匂いに包まれます。参加の際は、万全の防寒対策がマストですよ。
おいしい×おいしい=なまらおいしい!スパカツ&エスカロップ
ちょっと意外なおいしい組み合わせを楽しめるのも、ご当地グルメの醍醐味です。
釧路を中心に親しまれている「スパカツ」は、ミートソーススパゲティと大きなトンカツを合体させたローカルメニュー。スパカツの元祖「レストラン泉屋」では、最後まで冷めずに食べられるようアツアツに熱した鉄板皿で提供されます。お皿からはみ出しそうなボリュームと絶妙な味のバランスが、地元民はもちろん観光客にも大人気です。
また、根室には「エスカロップ」という聞き慣れないローカルメニューがあります。市内の洋食店では当たり前のこのメニューは、カツ×ライス×デミグラスソースの組み合わせ。ケチャップライスの「赤エスカ」と、バターライスの「白エスカ」の2つのタイプがありますが、現在は白エスカが主流だそう。こちらもボリュームたっぷり、大満足の一品です。
美唄と室蘭が誇る、一風変わった「ご当地やきとり」
「日本7大ご当地やきとり」をご存知ですか? 7つのうち、「美唄やきとり」「室蘭やきとり」が北海道のやきとりです。
通常のやきとりは、モモ、皮など部位ごとで串になっていますが、「美唄やきとり」は、鶏肉、レバーや内卵、砂肝、心臓など鶏のさまざまな部位を1本の串で食べるスタイル。シンプルな塩こしょうの味付けで、1本で鶏をまるごと堪能できます。地元では「もつぐし」と呼ばれ、10本単位で注文するのが当たり前だとか。大切に育てた鶏を余すことなく使う心から生まれたやきとりです。
一般的に、やきとりには鶏肉と長ネギが使われますが、室蘭でやきとりに使われるのは、豚肉とタマネギ。鶏肉よりも安く手に入った豚肉と、生産が盛んなタマネギの串焼きが「やきとり」として定着しました。各店オリジナルの秘伝のタレで焼いたジューシーなやきとりに洋カラシをつけて食べるのが室蘭流です。
お手軽なのに本格派!ハセストのやきとり弁当
函館地区でチェーン展開しているローカルコンビニ「ハセガワストア」の「やきとり弁当」は、今や函館名物のひとつ。室蘭やきとり同様、こちらも豚肉を使った「やきとり」です。のりを敷いたご飯の上に焼きたての串を乗せるスタイルで、各店で注文を受けてから作るあたたかさも人気の秘密。定番の「タレ」のほかに、「塩」「塩だれ」「うま辛」「みそだれ」があります。
サケのおいしさをシンプルに味わう「石狩鍋」
新鮮なサケのぶつ切りやアラを、野菜と一緒に味噌で煮込む、北海道の冬の郷土料理「石狩鍋」。今では全国でも人気の鍋料理です。江戸時代からサケ漁が盛んな石狩地方で、漁師たちがサケを豪快に鍋に入れたことから始まったとされ、発祥の地は札幌のお隣、石狩市です。
浜料理らしくシンプルな作りの石狩鍋には、焼くと失われてしまうサケのコラーゲンがたっぷり。最後に山椒を振りかけると、いいアクセントになって食欲をそそります。贅沢にいくらをまぶしたり、バターを加えてまろやかさをプラスしたり、お店によっておいしいアレンジも楽しめます。
稚内のミズダコの旨みを引き出す「たこしゃぶ」
「たこしゃぶ」は、稚内市で考案された郷土料理です。北海道産のミズダコの足を薄くスライスし、しゃぶしゃぶのように昆布出汁にサッとくぐらせて、特製のみそダレやポン酢をつけて食べるものです。
稚内市が日本一の漁獲量を誇るミズダコは、タコ類の中で最も大きく、足を広げた状態で3m、10kgもの大きさ。肉質が柔らかく、歯ざわりが良いのが特徴です。薄すぎず厚すぎず、絶妙にカットされたミズダコは、出汁にくぐらすとキュッと身が縮まります。歯応えがありながらもしっとり柔らかく、タコの甘みと風味を引き出すその食感は、まさに絶妙です。
北海道旅行でぜひ寄りたい!ローカルチェーン店
北海道民がこよなく愛する、地域密着型の飲食店があります。住人にとって欠かせない存在であり、近年では観光の目的にもなっているローカルチェーン店、要チェックです!
- ラッキーピエロ
- 遊び心あふれる店舗が目を惹くラッキーピエロは、函館エリアの観光で外せないスポットの1つ。一番人気の「チャイニーズチキンバーガー」は、ご当地バーガー日本一に輝いたこともある実力派です。注文を受けてから作り始めるハンバーガーは、おいしくてボリュームたっぷり!函館エリアの約20店舗でしか味わえないご当地グルメです。
- ラッキーピエロ公式サイト
- みよしの
- 札幌では、カレーに餃子トッピングは常識!? 札幌を中心に約20店舗を展開する、餃子とカレーの専門店「みよしの」の人気メニューが、餃子をカレーにトッピングした「ぎょうざカレー」なのです。市民に長年愛されてきた、薄皮で包まれたみよしのの餃子は、口に入れたとたんに肉汁の旨味が広がる絶品で、カレーとの相性もバツグンです。
- みよしの公式サイト
北海道でコンビニといえば「セイコーマート」
道民にとって一番身近なコンビニは、セブンでもローソンでもなく「セイコーマート」。
大手コンビニを相手に、北海道で店舗数が一番多いコンビニなのです。店内調理の弁当やお惣菜「ホットシェフ」をはじめ、リーズナブルなオリジナル商品が人気。北海道の豊かで良質な素材を使った魅力あふれる商品は、お土産にもおすすめです。
北海道の"美味しい"が大集合!さっぽろオータムフェスト
毎年9月に開催される「さっぽろオータムフェスト」は、道内各地からご当地グルメやお酒が集まる食の祭典。道内100以上の市町村が参加し、各地の特産品を購入できるので、札幌にいながら食べ歩き気分が味わえます。市民はもちろん、全国各地からこれを目当てに大勢の人が訪れる人気の食イベントです。
大通公園の4丁目〜8丁目、10丁目・11丁目の会場では、エリアごとのテーマが設定され、各会場でジャンルの違う美味しいものが揃います。オータムフェストには、期間限定や日替わりのメニューも多いので、3週間にわたる期間中は何度行っても新しい味との出会いが楽しめます。