エリアガイド「道央」
空の玄関口「新千歳空港」を有し、道庁所在地「札幌」をはじめとする北海道観光の中心地、道央エリア。便利な都市機能と豊かな自然が調和する札幌をはじめ、小樽やニセコなど定番の人気観光地や注目の最旬スポットなど見どころがいっぱい!
はじめて北海道観光する方にもおすすめのエリアです。
何でも集まる中心地「札幌・定山渓エリア」
道内最大の都市、札幌
北海道の中心都市・札幌!便利な都市機能と自然が調和しており、最先端の人気グルメから歴史的建造物まで幅広く揃う大規模都市です。中心部は碁盤の目状になっていて、はじめての人でも街歩きがしやすいのも大きな魅力。シーズンごとに大規模なイベントが開かれ、全国各地から多くの観光客が訪れます。
そんな札幌で、絶対行きたい超定番スポットをご紹介します。
- 大通公園
- 札幌中心部を横断するように東西に延びる全長約1.5kmの緑あふれるオアシス的な公園。花壇には四季の花々が咲き、噴水が美しく水を吹き上げる市民の憩いの場となっています。夏にはビアガーデンで盛り上がるさっぽろ夏まつり、冬には全国的にも知られるさっぽろ雪まつりの会場にもなり、季節ごとに大規模イベントが開催されます。醤油の香ばしい匂いを漂わせる、名物「とうきび(とうもろこし)ワゴン」は春から秋にかけて出店しているので、ぜひご賞味ください!
- もっと見る
- さっぽろテレビ塔
- 大通公園の東端にそびえる札幌のランドマーク。地上約90mの展望フロアからは、市街地のパノラマ景色をぐるりと見渡せます。夜間はライトアップされ、昼間とは違う幻想的な雰囲気に。季節や時間によって見える景色が変化するので、何度訪れても楽しめるスポットです。冬に行われるホワイトイルミネーションなど、「日本新三大夜景」に選ばれた札幌の夜景にも注目です。
- もっと見る
- 札幌市時計台
- 現役で稼働する、日本最古の振り子式塔時計。W.S.クラーク博士の構想により旧札幌農学校(現在の北海道大学)の演武場として建設されました。都会のど真ん中に突如現れる明治の木造建築の姿に心が和みます。時計台には全部で17個の星が隠れているので、訪れた際はぜひ探してみてはいかがでしょうか。
- もっと見る
- さっぽろ羊ヶ丘展望台
- 「BOYS BE AMBITIUS(少年よ大志を抱け)」で有名な北海道開拓の父、クラーク博士像が建つのどかな展望台。夏は広大な牧草地で草をはむ羊の姿が見られ、札幌市内とは思えない牧歌的な風景が魅力です。ジンギスカンを堪能できるレストハウスや足湯などもあり、札幌観光の休憩スポットとしてもぴったりです。レストハウスの裏にはラベンダー畑があり、夏には、周囲の白樺林にラベンダーの紫色が映える北海道らしい風景を堪能できます。
- もっと見る
- 白い恋人パーク
- 北海道土産として愛され続けている銘菓「白い恋人」で知られるISHIYAのテーマパーク。中庭のイングリッシュガーデンには約200種類以上のバラが咲き誇り、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだかのような空間が広がります。建物内では製造工場の見学や、オリジナルメッセージを入れたお菓子が作れる体験などもあり、大人から子供まで家族みんなで楽しめます。
- もっと見る
- 札幌市中央卸売市場 場外市場
- 新鮮な海鮮、採れたての野菜など北海道の恵みが集まる道内最大規模の市場です。季節のフルーツや海鮮など、その道のプロが目を光らせて仕入れた品物がずらりと並びます。午後には閉まってしまうお店もあるので、朝早くに足を運ぶのがおすすめ。店員さんとの会話を楽しみながら、市場でのお買い物をお楽しみください。
- もっと見る
- サッポロビール博物館
- 日本で唯一のビール博物館。開拓時代から今日に至るまでの約140年以上にわたる「サッポロビール」の歴史や、ビール造りの解説を楽しく学ぶことができます。有料のプレミアムツアーは、ガイドさんの楽しい説明や参加した人しか入れないシアターなどがあって人気です。美味しいビールの注ぎ方も伝授してくれるので、おうちで飲むビールもさらに美味しく感じられるはず。ツアーの最後にはツアーに参加した人しか飲むことができない限定ビールの試飲があり、最高に嬉しいひとときです。
- もっと見る
札幌市内で見られる絶景「藻岩山」
札幌市のほぼ中心に位置する藻岩(もいわ)山は、札幌市街を360度見渡せる絶景ポイント。山頂まではロープウェイとケーブルカーでアクセスできます。もいわ中腹駅~もいわ山頂駅間には、約600m(徒歩約15分程度)の舗装された遊歩道があるので、周辺の自然を感じながら散策するのもおすすめです。
「日本新三大夜景」のひとつに選ばれた藻岩山から見る夜景は、まるでキラキラ輝くダイヤモンドのよう。日本屈指の夜景スポットです。
札幌の奥座敷、定山渓温泉
「札幌の奥座敷」とも呼ばれる、渓谷と深い森に囲まれた温泉地。札幌中心部から約40分ほどで気軽にアクセスできます。56箇所の源泉を持ち、湯量豊富な温泉地。無色透明のナトリウム塩化物泉で、身体の内側からぽかぽかと温まります。観光の合間には、温泉街に数か所ある足湯もお楽しみください。
定山渓では四季折々美しい景色が見られますが、中でも秋の紅葉は圧巻!二見吊橋や豊平峡ダムなどは紅葉スポットとして多くの人で賑わいます。カナディアンカヌー体験もできるので、渓谷の間を流れる豊平川を、安定性のあるカヌーで進みながら紅葉を眺めてみるのもおすすめです。豊平川は穏やかな川なので、初心者でも安心ですよ。
夏には自然とイルミネーションが融合する「定山渓ネイチャールミナリエ」、冬にはいくつものキャンドルが幻想的に定山渓を照らす「雪灯路(ゆきとうろ)」などのイベントが行われ、何度訪れても異なる雰囲気を楽しめます。
豊かな自然を堪能できる「札幌近郊エリア」
農業を活かしたグリーンツーリズムと原始の自然に癒される
空の玄関口「新千歳空港」や札幌からのアクセスが便利な札幌近郊エリア。作付面積・日本一の滝川の菜の花畑など緑の中でのびのびと遊べるスポットが多く、農業体験や収穫体験などのグリーンツーリズムも盛んです。
日本最北の不凍湖として知られる「支笏湖」は水質日本一に輝いた透明度抜群の湖。「支笏ブルー」と呼ばれる独特な青色に輝き、神秘的な雰囲気を感じることができます。川底まで見渡せる水中展望室を供えた遊覧船やカヌーなどのレジャーも充実。
冬には、支笏湖の湖水をスプリンクラーで吹き付け凍らせた「氷濤(ひょうとう)まつり」が開催されます。間近で見る大小さまざまな氷のオブジェは圧巻。昼はナチュラルブルーに輝き、夜はカラフルなライトアップで幻想的な世界を演出します。
腹八分目じゃ収まらない!日帰りグルメ旅
かつて炭坑の町として栄えた空知(そらち)地方。現在では道内有数のワインの産地として注目されています。小規模ながらこだわりのワイナリーが多く、ほかではなかなかお目にかかれない希少なワインも、空知へ行けば出会えるかもしれません。牧場やブドウ畑が広がるのどかな風景を車窓から楽しみながらのドライブも爽快です。
札幌と旭川の真ん中に位置する砂川市では、国道12号沿いを中心に約20店舗の菓子店が並びます。「すながわスイートロード」と称され、店舗の種類も多種多様。和菓子や洋菓子、カフェなどさまざまなお店でお腹いっぱいスイーツ巡りを楽しめます。「スイート」には、"心地よい""すてきな"という意味もあるので、ぜひ砂川での"スイート"な時間を過ごしてくださいね。
レトロな港町とアクティビティ天国「小樽・ニセコエリア」
小樽でノスタルジックなまちあるき
港町として栄えた小樽は、重厚感あふれる石造りの歴史的建造物をはじめ見どころ満載!代名詞とも言える「小樽運河」の沿岸に重厚感ある倉庫が並ぶレトロな雰囲気の街は、散策するだけで楽しい時間を過ごせます。ガラス工芸品やオルゴール、名物の寿司屋めぐりなど、小樽ならではのお土産・グルメも外せません。
- 小樽運河
- 1923年に完成したノスタルジックな雰囲気漂う小樽のシンボル。倉庫の近くまで直接荷物を運ぶために作られました。ガス灯立ち並ぶ運河沿いに石造りの倉庫が立ち並び、当時の面影は運河沿いの石造りの倉庫や水路に今も残っています。石畳の散策路をのんびり散歩や水路から運河を眺めるクルーズなどノスタルジックな街並が魅力。夕暮れ時からはガス灯に明かりが灯り、ロマンチックな光景が広がります。
- もっと見る
- 小樽芸術村
- 20世紀前半に建てられた4つの歴史的建造物それぞれに、世界の優れた美術・工芸品が展示されています。イギリスの教会の窓を飾った約140点の伝統的技法によるステンドグラスを展示する「ステンドグラス美術館」、重厚な意匠の堅牢な銀行建築にも注目の「旧三井銀行小樽支店」のアールヌーヴォー・アールデコグラスギャラリーには、色とりどりのランプが集合した「ランプの森」があり、その幻想的な光景に足を止めて鑑賞に浸る人も多い、アートスポットです。
- もっと見る
- 堺町通り
- 小樽随一のショッピングストリート!小樽のお土産探しなら堺町通りへ。約800mの通りに、「小樽オルゴール堂」や「ルタオ本店」など、土産物店やカフェが並びます。レトロな雰囲気の建造物が多く、ノスタルジックな気分で街歩きを楽しめます。
- 小樽堺町通り商店街 公式サイト
- 手宮線跡地
- 1985年に廃線となった、旧国鉄手宮線の跡地です。約1,600mほどが散策路として整備されており、線路の上を自由に歩けます。その様子から、フォトジェニックな写真が撮れるとSNSでも話題に。まるで映画のワンシーンのような一枚を切り抜いてみませんか。
- もっと見る
- 小樽三角市場
- 「ズバリ安い!!」をモットーに、1948年頃、数件の店からはじまった歴史ある市場です。JR小樽駅の目の前にあり、全長約200mほどの細い道に鮮魚店や海鮮丼が味わえる飲食店など約15店舗が軒を連ねます。お店の人の活気ある呼び込みや昭和感あふれる雰囲気に触れ、旅の醍醐味を感じるひとときを過ごせます。
- もっと見る
- 北一ホール
- 明治期に建造された倉庫をリノベーションしたカフェ&レストラン。167個のランプが店内を温かく照らします。ランプは毎日ひとつずつ手作業で灯されており、8時45分の開店と同時に入店すれば点灯作業の見学ができるので、朝の小樽散歩にもおすすめです。
- もっと見る
小樽運河クルーズ
小樽港や北運河を約40分かけてぐるっと一周する小樽運河クルーズ。陸地から見る景色とはまた違う風情を楽しめます。船頭さんの小話も面白い!歴史とロマンの町、小樽の新たな魅力を発見できることでしょう。説明をしっかり聞きたい人はデイクルーズ、ロマンチックな雰囲気を楽しみたい人はナイトクルーズがおすすめです。
人気のドライブルート、余市・仁木・積丹半島
少し足を伸ばして、ニッカウヰスキーの余市蒸溜所で有名な余市や、フルーツの産地として有名な仁木にもぜひお立ち寄りを。イチゴやさくらんぼ、ぶどうなど季節の果物狩りを楽しめます。
蒸溜所では、日本のウイスキーの父の情熱がいまも受け継がれ続けている、ウイスキーの製造工程の見学やニッカウヰスキーの歴史に触れることができます。
また、変化に富んだ海岸線が美しい積丹(しゃこたん)半島は絶好のドライブスポット。北海道に来たら絶対に食べたい「うに」の産地としても有名です。「積丹ブルー」と賞される美しい海や、空と海が茜色に染まる幻想的な夕景は見る人の心を魅了します。少し遠回りしてでも訪れてみたいスポットです。
アクティビティ天国、ニセコ
「蝦夷(えぞ)富士」と呼ばれる秀峰・羊蹄山を臨む雄大な自然が広がるニセコ。大自然を舞台に、夏はカヌーや迫力満点のラフティング、冬は極上のパウダースノーを楽しむスキーと、年間を通してさまざまなアクティビティが用意されています。中には気球フライトや乗馬体験など、日常ではなかなか味わえないスリル満点のメニューも!旅先ならではの非日常的な体験を満喫できます。
ニセコは豊富な泉質の温泉地も点在。温泉でゆっくりとアウトドアで疲れた体を癒そう!
ダイナミックな大地の息吹を感じる「洞爺・登別・日高エリア」
9種類もの泉質が湧きだす"温泉のデパート"、登別温泉
幕末に開湯した登別温泉は、1日1万tの湧出量と9種類の異なる泉質を誇る、北海道を代表する温泉地です。古くは湯治場として療養に利用されていました。山肌から白煙が立ち上る光景は大地のエネルギーを感じ、火口跡を間近で体感できる「地獄谷」や、今でも沼底で約130度の硫黄泉が激しく噴出している「大湯沼」など登別温泉を支える源泉を見ることができます。大湯沼から流れる硫黄泉の川にベンチが設置された「大湯沼川天然足湯」は知る人ぞ知る天然の足湯スポット。林の中で鳥のさえずりを聞きながら川の足湯を楽しんでみませんか。
- 地獄谷
- 登別1番の見どころ、地獄谷。地獄谷は甲子園球場約2.8個分もの広さを持つ爆裂火口群です。至る所から温泉や湯気が噴出する様子はまるで地獄のよう。高温のため直接足を踏み入れるのは困難ですが、遊歩道があるので散策が可能です。全身で大地のエネルギーを感じることができます。
- もっと見る
- のぼりべつクマ牧場
- 野生で遭遇するには少し怖い印象のあるクマですが、のぼりべつクマ牧場では愛嬌たっぷりのメスのヒグマや、迫力あるオスのヒグマを間近で観察することができます。餌やり体験では、餌をもらおうとアピールするクマの賢さを実感。唯一のアクセス手段であるロープウェイに乗って、クマ達に会いに行きましょう。
- もっと見る
- 大湯沼川天然足湯
- 日和山が噴火して生まれた爆裂火口の跡にできた大湯沼。そこから溢れ出た温泉が流れる大湯沼川で森林浴をしながら川の足湯で旅の疲れを癒すことができます。
川のせせらぎや鳥のさえずりを聞きながら足湯を楽しむことができます。 - もっと見る
- 登別伊達時代村
- 江戸時代の街並みや文化をまるごと再現したカルチャーパーク。大迫力の忍者アクションショーや時代劇コメディなどを毎日上演。時代衣装をレンタルして串団子を食べ歩いたり、江戸時代にタイムスリップした気分を味える。
- もっと見る
自然と文化の複合エリア、洞爺・室蘭・白老
自然のエネルギーを感じる山々や地球の神秘を感じる洞爺湖、アイヌ文化を学ぶウポポイ、工場夜景が美しい室蘭など、自然と文化が調和した洞爺。洞爺湖周辺は支笏洞爺国立公園に指定されており、雄大な自然が広がります。このエリアは新千歳空港からのアクセスも良く、美しい湖を眺めながら温泉が楽しめる人気のリゾート地。年間を通してさまざまなイベントも開催され多くの人々が訪れます。また秋は紅葉が美しいことでも知られています。
- ウポポイ(民族共生象徴空間)
- 2020年、白老町にオープンした、アイヌ文化発信の拠点となるナショナルセンター。「国立アイヌ民族博物館」や、アイヌ民族の伝統芸能が上映される「体験交流ホール」、昔ながらのアイヌ集落が再現された「伝統的コタン」など、複合的にアイヌ文化を学び楽しめる施設です。
※画像:国立アイヌ民族博物館外観(提供:公益財団法人 アイヌ民族文化財団) - もっと見る
- 洞爺湖
- 美しい女神が住む、という伝説が残る洞爺湖は、深いコバルトブルーが印象的なカルデラ湖です。日本で3番目の大きさを誇り、洞爺湖に浮かぶ中島を巡る洞爺湖汽船では、陸から見るのとはまた異なる有珠山や昭和新山の姿を眺められます。洞爺湖の湖畔に位置する洞爺湖温泉では、4月~10月の期間、連日、洞爺湖の空に大輪の花火が打ち上がる「洞爺湖ロングラン花火大会」も開催しています。
- もっと見る
- 昭和新山
- 国の特別天然記念物に指定されている昭和新山。1994年の有珠山噴火をきっかけに平坦な麦畑が地震とともに突然隆起し、2年ほどで今の形になったという珍しい成り立ちをもつ「奇跡の山」です。ゴツゴツした茶褐色の山肌で、今なお噴煙を上げ続ける力強い姿に圧倒されます。
- もっと見る
- 有珠山ロープウェイ
- 昭和新山の麓から有珠山山頂を繫ぎ、約6分で有珠山の山頂まで到着するロープウェイ。ゴンドラの大きな窓からは有珠山の山並みや洞爺湖を眼下に一望できます。秋は一面が紅葉に染まり、さらなる美しさに。洞爺湖や昭和新山を一望できる展望台も必見です。
- もっと見る
- 室蘭工場夜景
- 3方を海に囲まれた室蘭。北海道を代表する重化学工業・湾岸都市であり、港の周辺には大きな工場が林立しています。それらが織りなす「ものづくりのまち」ならではの工場夜景は北海道随一の美しさ。輝く光に加えて工場の存在感や造形美などが魅力的です。陸上からだけではなく、ナイトクルージングで海上からも夜景を楽しめます。
日高山脈の麓に広がる牧歌的風景
「北海道の背骨」と呼ばれる日高山脈の麓に広がる牧草地を、美しいサラブレッドが駆け抜ける日高。国内の軽種馬生産の8割を占める、馬産地です。
桜の名所「静内二十間道路」は春になると一面ピンクに覆われ、その絶景を見ようと観光客で賑わいます。
全長約150kmにもおよぶ日高山脈の最南端に位置する「襟裳岬」は、風速10m以上の風の吹く日が年間290日以上もある日本屈指の強風地帯。先端には日本の灯台50選にも選ばれた襟裳岬灯台が立ち、海を見守ります。