エリアガイド「道東」
北海道らしい雄大な景色が広がる道東エリア。
世界自然遺産知床や阿寒摩周国立公園、釧路湿原国立公園があり、今もなお息づく原始の森や貴重な生態系、世界的に希少な動植物、ダイナミックで神秘的な湖、日本では北海道でしか見ることができない流氷など道東でしか見ることができない大自然の魅力に溢れています。
道東エリアには温泉地が多く、眺望の良い温泉、世界的にも希少な植物性のモール泉などバラエティに富んだ泉質の温泉や秘湯も点在しているので温泉地巡りもおすすめ！豊かな自然に育まれた四季折々の味覚もたっぷりお楽しみください。
世界遺産に登録された自然の神秘を感じる「知床・網走・紋別エリア」
四季を通して自然の神秘を感じるエリア
森と海と湖が調和し、原始の自然に生きる動植物と出会うことができる「知床・網走・紋別エリア」
知床五湖の散策や知床半島の威容を海から眺めるクルーズや野生のクジラやシャチなど珍しい動物たちに出会えるクルーズなど、知床では多彩なアクティビティが楽しめ、現地を知り尽くしたガイドが案内するネイチャー体験も人気です。
また、網走や紋別では、夏～秋は天然の花畑である原生花園などでエゾスカシユリや真っ赤に色づくサンゴ草などの季節の花が咲き誇ります。冬はシベリアから南下してくる流氷がオホーツク海を埋め尽くし、日本では北海道でしか見ることのできない壮大な冬景色が広がります。想像を超えるスケール感に感動のひとこと！一生に一度は訪れたい冬の絶景です。また、新鮮な海の幸を通年楽しめるのもオホーツク海に面しているこのエリアの魅力の一つです。
- 流氷観光砕氷船おーろら・ガリンコ号
- 例年1月下旬から3月頃にかけてオホーツク海を覆い接岸する流氷。網走発着の砕氷船「おーろら」や、紋別発着の「ガリンコ号」は、船の重みや大きなドリルでバリバリと氷を割って流氷の中を豪快に突き進み、沖に出ます。船の上から気軽に大迫力の流氷を楽しめる人気の流氷クルーズです。
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- 流氷ウォーク®
- 氷に閉ざされた海の上を歩く流氷ウォーク®は、冬の知床ウトロの人気アクティビティ。専門のガイドが安全を確認しながら流氷の上を案内してくれます。浮かんでいる氷の上を飛び石のように渡ったり、重なり合った氷を乗り越えて進んだりとスリルたっぷりの氷上散策。最も寒い時期の約1ヵ月半の間しか楽しむことができない期間限定のレアな体験に挑戦してみませんか。
※「流氷ウォーク®」はシンラ（知床自然ガイドツアー株式会社）の登録商標です - SHINRA公式サイト（知床自然ガイドツアー株式会社）
- オホーツク流氷館
- 網走の天都山エリアに位置する、流氷とオホーツクの生き物をテーマにした観光施設。マイナス15度の室内「流氷体感テラス」では、一年中本物の流氷に触れたり、タオルを凍らせる実験を体験できます。また、流氷の神秘やオホーツクの生き物たちの営みが上映される北海道内最大級の常設プロジェクションマッピング、総インチ数400インチの5面巨大シアターは、臨場感あふれる映像で楽しく学べるコーナーです。
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- 小清水原生花園
- 約8kmに渡る細長い砂丘の上に広がる小清水原生花園は、5月下旬頃～9月上旬頃にかけて約200種類にも及ぶ植物を楽しめる天然の花畑。人の手が加わっていない自然そのままの状態を観察できます。
6〜8月にかけては数十種の花々が園内を彩り、なかでもエゾスカシユリ、ハマナスなどが咲きそろう6〜7月は多くの観光客で賑わいます。園内にはJR釧網本線が走り、夏季限定の原生花園駅が開設し、列車が発着し、車窓から絶景の花畑を眺めることができます。 - もっと見る
- 博物館網走監獄
- 明治・大正時代の網走監獄を復元した博物館。リアルなマネキン囚人やシアターで、当時の監獄暮らしを体感することができます。敷地内の「監獄食堂」では、当時のレシピを基に作った監獄食を提供。質素だと感じる人もいれば、意外と美味しい！と感じる人も。ぜひ行って確かめてみてくださいね。
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世界自然遺産「知床」ってこんなところ
半島の中央には標高1,000m以上の山々が連なり、今も手つかずの大自然が残る知床。流氷がもたらす良質な栄養分が海を豊かにし、海から陸へとつながる生態系が育まれ、陸にはヒグマやエゾシカ、海にはクジラやシャチ、空にはオジロワシが舞い、今も本来の姿で生息する野生動物たちを見ることができます。
その自然の雄大さを体感できる楽しみ方はさまざま！はじめて訪れるなら、知床五湖の散策や知床半島クルーズは外せません。蒼く澄んだ湖面に知床連山が写り込む「知床五湖」は知床八景のひとつ。知床八景は他にも「カムイワッカ湯の滝」や「知床峠」などがあり、これらをトレッキングやクルーズなどで巡るのが知床のスタンダードな楽しみ方です。知床半島クルーズは陸路では行くことのできない知床半島の先まで海岸線に沿って航行。知床連山の山並みや荒々しい海食崖、岩壁からオホーツク海に流れ落ちる勇壮な滝などの絶景、野生のヒグマを海からウォッチングして楽しめます。
また、知床半島の東側にある羅臼（らうす）では、夏はホエールウォッチング、冬はオオワシ、オジロワシを見に行くネイチャークルーズが人気。シャチやクジラ、イルカなど多種多様な野生動物たちに出会えます。
そして知床といえばオホーツクの海の恵みもお忘れなく！サケをはじめ、低温で栄養豊富な知床の海で獲れる地魚を心行くまで味わいましょう。
見渡す限りの牧草地帯が広がり、心もお腹も満たされる「十勝・帯広エリア」
どこまでも広がる大地と雄大な自然は、最高のドライブスポット
パッチワークのような広大な畑作地と緑野が広がる十勝平野。日本を代表する食料供給基地として農業、畜産などが盛んに行われる全国屈指の畑作地帯です。
まるで緑の海のように牧草地帯が広がり美しい景観が続く十勝はドライブにもぴったり。乾季のみ出現する幻のコンクリート橋「タウシュベツ川橋梁」や、大きなガラス張りの窓から草をはむ牛の放牧を眺める「ナイタイ高原牧場」など見どころも満載です。また、旭川から十勝を結ぶ約250kmの道沿いに、8つのガーデンが点在する「北海道ガーデン街道」は、北海道の気候や地形を活かした個性あふれる庭園鑑賞を楽しめ、見ごたえ充分！このエリアは十勝平野のほぼ中心に位置する帯広を拠点に観光するのがおすすめです。
- 北海道ガーデン街道
- 旭川から十勝を結ぶ約250kmの道沿いに、8つのガーデンが点在する「北海道ガーデン街道」。8つのガーデンのうち十勝エリアには、「紫竹ガーデン」「真鍋庭園」「十勝千年の森」「六花の森」「十勝ヒルズ」の5つのガーデンが点在しています。それぞれ北海道の気候を活かした個性あふれる庭園ととなっていて、各ガーデンは車で約1時間前後で移動することができるので、ガーデン巡りを楽しむことができます。
- 北海道ガーデン街道公式サイト
- 旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群
- 廃線後も美しいアーチ橋がいくつもかかる旧国鉄士幌線。沿線には数多くの鉄道橋が残されていますが、その中でも特に有名なのが糠平湖に架かる「タウシュベツ川橋梁」です。
水位によって姿が見え隠れするので「幻の橋」と呼ばれており、水位がほぼゼロとなる3月～5月に完全な姿を現します。6月頃から雪解け水で水位が上昇し、湖面に橋が映り込み美しい円形のアーチが出現。夏～秋頃には再び湖底に沈みます。季節によって姿が見え隠れするアーチ橋は日本でここだけ。ローマの古代遺跡を彷彿とさせる美しい橋を間近で感じるには、ガイドツアーへの参加がおすすめです。 - もっと見る
- ナイタイ高原牧場
- 公共の牧場としては日本一の広さを誇るナイタイ高原牧場は、山ひとつが丸々牧場！放牧される牛の数は最盛期で2,000頭以上と、緑の斜面を歩く牛たちがゴマ塩のように見えるほどスケールの大きな景観が広がります。頂上部には新たなカフェ施設「ナイタイテラス」が2019年6月にグランドオープンしました。展望テラスからは雄大な牧場の景色を一望でき、地元産の食材を使用したグルメや士幌フレッシュミルクを使用したソフトクリームなどが楽しめます。
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- 然別湖（しかりべつ湖）
- 周りを1,000m級の山に囲まれ、北海道の中では一番標高が高い場所に位置する湖です。高地にあるため、雲の中を通って行ったら然別湖は雲一つない青空だった、ということもあるまさに"雲の上の楽園"。夏には緑、秋には紅葉と四季を通じて魅力的な姿を見られます。特に真冬の約2カ月間だけ現れる、建物すべてが雪と氷で作られた村「しかりべつ湖コタン」は、氷上露天風呂や氷のグラスでドリンクを楽しむアイスバーやアイスチャペル、スノーモービル体験など、極寒の地ならではの希少な体験ができる話題のスポットです。
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スイーツ、豚丼、農家レストラン…十勝グルメを堪能する
豊かな大地に恵まれた十勝は食材の宝庫。のどかな牧場の風景や広大な畑の景色に癒されながら、農家さんたちの育てた心がこもった食材がいただけます。代表格は酪農が盛んな十勝の新鮮なミルクを使ったチーズと十勝食材を掛け合わせた料理や、ミルクにバター、チーズ、小麦、小豆など地元の素材をふんだんに使ったスイーツ、甘辛くて香ばしい豚肉と白いごはんの相性が抜群の帯広名物「豚丼」など魅力的なグルメが満載です。農家や牧場が経営するファームレストランも多く、のどかな風景を見ながら新鮮な食材を生かした地産地消グルメを楽しめます。
実際に作物が育てられている畑の中を、畑ガイドの説明を聞きながら見学し、畑でとれた食材を使った軽食を味わえるツアー「農園ピクニック」など酪農と農業が盛んな十勝ならではの体験も！
十勝の食を食べ尽くす、そんなグルメ旅はいかがですか。
美しい湖と日本最大の湿原が広がる「釧路・阿寒湖・摩周湖・根室エリア」
自然豊かな道東3大湖！阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖
道東エリアには、大小さまざまな湖が点在しています。中でも阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖の3つは、特に多くの観光客を魅了する湖です。
展望台から見る美しい景色はもちろん、アクティビティや温泉、遊覧船など、楽しみ方はさまざま。アクティビティと合わせて楽しむとより充実した時間を過ごせます。
6月～10月の期間、摩周湖と屈斜路湖は早朝に雲海を見ることができます。展望台からカルデラの底にたまった霧を上から見下ろすことができ、さまざまな角度から雲海を楽しめます。
- 阿寒湖
- 豊かな森に囲まれた美しく雄大な湖。国の天然記念物「マリモ」が生息する湖としても知られています。湖畔からの眺めはもちろん、遊覧船に乗って湖上から変化に富んだ景観を眺めるのもおススメ。クルーズの途中では阿寒湖に浮かぶチュウルイ島に上陸してマリモの見学もできます。湖畔には、アイヌ文化に触れられる「阿寒湖アイヌコタン」や「アイヌシアター イコㇿ」、地下から熱い泥が火山ガスとともに噴き出す｢ボッケ自然探勝路」など見どころが満載です。冬には厳冬期にしか見ることができない自然が生み出す希少な絶景"フロストフラワー"も見ることができます。
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- 摩周湖
- 世界屈指の透明度を誇るカルデラ湖。湖に流れ込む川が無いため不純物が混じらず、吸い込まれそうなほど深く濃い摩周ブルーが印象的です。周囲を300～400mほどの絶壁に囲まれ湖面に降りられないことからも、人を寄せつけぬ美しさを感じる神秘的な湖です。周囲には、景色がひときわ美しい「摩周湖第一展望台」をはじめ、3つの展望台があり様々な角度から摩周湖の景色を楽しむことができます。深い霧に包まれることが多いため「霧の摩周湖」とも呼ばれ、気候条件が整うと雲海を見られることも。
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- 屈斜路湖
- 周囲57kmの日本最大のカルデラ湖。湖畔の砂浜の下からは温泉が沸き出ており、砂を掘るとお湯が出てくるところも！展望台からの眺めは、コバルトブルーに輝く屈斜路湖と斜里岳や大雪連峰を臨む絶景です。屈斜路湖は多くの白鳥が飛来することでも知られていますが、この砂浜の温泉のおかげで冬でも湖の端は凍らないため、砂浜近くには多くの白鳥が集まり、羽を休める白鳥たちの美しい姿を眺めることができます。目の前に白鳥たちが羽を休め、白鳥と混浴しているかのような気分を味わえる屈斜路湖のほとりのコタンの湯も人気です。
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- 美幌峠
- 標高525mの峠からは屈斜路湖の全景はもちろん、晴れた日には知床連山や大雪山の峰まで一望できます。「天下の絶景」と謳われる大パノラマは圧巻。北海道を代表する展望台のひとつ。峠にある道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」で名物の「元祖あげいも」「熊笹ソフトクリーム」を食べながらひと休み。2階は休憩室を兼ねた展望室となっています。6月～10月にかけて眼下の屈斜路湖の湖上に広がる、広大な雲海を見るなら美幌峠がおすすめです。
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大自然の宝庫、釧路湿原
東京23区がすっぽり入ってしまうほどの大きさで、日本最大の湿原です。日本初のラムサール条約登録湿地に指定されており、特別天然記念物に指定されているタンチョウなど日本最大級の野鳥をはじめ、多くの野生生物の貴重な生息地となっています。
季節によってまったく異なる景色が楽しめ、6～7月は草花が青々と茂り植物観察やトレッキングが楽しめるベストシーズン。秋になると辺り一面が黄金色に染まり、一気に別世界に。冬は美しい雪景色が広がり、タンチョウの姿を見ることもできます。
また、大自然をゆったりと満喫するアウトドア体験も四季を通して楽しむことができます。大自然の中をゆったりと川下りが楽しめるカヌー体験では、運が良ければタンチョウやエゾシカ、オジロワシなどの野生動物に出会えるかも。白銀の世界を下るウィンターカヌーや氷上トレッキング、タンチョウウォッチング、ワカサギ釣りなど冬のアウトドア体験も充実しています。
釧路湿原には5つの展望台があり、それぞれ異なった湿原風景を大パノラマで楽しめます。遊歩道も整備されているので、間近で湿原を観察できますよ。
JR北海道が春から秋の期間限定で運行するので、広大な釧路湿原のど真ん中を走る展望列車「くしろ湿原ノロッコ号」で湿原の魅力をのんびり堪能するのもおすすめ。大きな窓からは雄大な景色を望むことができ、ビューポイントにさしかかるとスピードダウンして楽しませてくれます。
