小樽
海と山に囲まれた歴史文化のまち
かつて鰊漁で栄えた小樽。日本各地と北海道を結ぶ商船「北前船」により、北の商都として発展していきます。鉄道が敷かれ、港や運河が作られ、繁栄を極めるも、第二次世界大戦後、まちは急速に衰退。役目を終えた運河の埋め立てをめぐる市民と行政の論争が約10年に及んだ結果、小樽運河は今の形に生まれ変わります。そして小樽は観光都市として再生、往時を偲ぶ建物や歴史遺産が多数点在します。一方、小樽は「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」の一部でもあり、三方を山に囲まれた地形で、自然の恵みを享受してきました。約150年という短い年月の間に、人の営みにより育まれた文化、海でつながる小樽の物語。歴史文化と自然を小樽流に体感してみませんか。
注目コンテンツ
ニセコ積丹小樽海岸国定公園の魅力
ハイキングコース「小樽海岸自然探勝路」は、約5.5キロメートルの探勝路。起伏に富んだこの自然探勝路は国定公園内に位置しており、眼下に見下ろす美しい海岸の風景と 四季折々の植物などを楽しむことができます。探勝路からおりてくると到着するのは祝津地区、鰊番屋や旧青山家別邸など、鰊漁や北前船の軌跡をたどることができます。
国定公園内の小樽海岸海域公園地区は、海蝕崖の発達が著しく、海域には温帯、亜寒帯に属する海藻や草原状のスガモ群落、紅藻類が美しい海中景観を呈しています。奇岩や岩礁が見られ、SUPやシーカヤックのアクティビテイ体験でじっくりと自然の神秘に親しむことができます。
歴史散策
本州に石炭を運ぶために北海道で最初に敷かれた鉄道の線路跡、積み出すための港、小樽港に入る荷を捌くために作られた運河、市内各所に建つ木骨石造の倉庫、近代建築群の旧銀行街など、往時の小樽を偲ばせる建物が随所に残る小樽のまちをガイド付きで散策。繁栄から衰退、そして再生へと辿る歴史の息吹を、歩く速度だから体感できます。繁栄期の小樽を支えた経済人たちは、建物だけではなく、文化や芸術、食など、現在の小樽につながる財産を残してくれました。