カヌー01:原始の大自然に抱かれる(釧路湿原)

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原始の大自然に抱かれる(釧路湿原)

夏〜秋

原始の大自然に抱かれる
釧路湿原カヌー

日本最大の広さを誇る釧路湿原。開拓による破壊を免れた原野は、多彩な水鳥や貴重な水生植物をはじめ、1,300種以上の野生生物が暮らす命のゆりかごです。釧路湿原の中に、カヌーイスト憧れの川「釧路川」があります。東京の都心がすっぽり入ってしまうほど広大な大地を流れる釧路川は全長154キロ、源流から河口までなだらかでダムなどもなく、上流から下流までカヌーを楽しむことができる日本の中でも非常に貴重な川です。気がつけばそこは湿原の真ん中。四季折々の自然の色、水辺の生き物たちの息遣いを五感で味わうカヌーの小さな旅。湿原が一番近く感じられるここでしか出会えない奇跡の瞬間が待っています。

釧路湿原の中を蛇行する釧路川は、まるで別世界に迷い込んだような静けさ。パドルを漕ぐ音や倒木に水が当たる音、川辺の藪でさえずる野鳥の声がはっきりと聞こえます。時にはタンチョウやオジロワシ、エゾシカなどに出くわすことも。5〜7月上旬は野鳥の鳴き声が響き、10月には渡り鳥のハクチョウが羽休めする姿など、季節によってさまざまな野生動物の営みを感じられます。
太古の自然が息づく水と緑の大地では、カヌーは川を漂うちっぽけな漂流物に過ぎず、野生動物たちものびのびとした姿を見せてくれます。このように生命の営みを身近に感じられるのがこのツアーの大きな魅力です。冬になるとあたり一面が雪におおわれ、木々の葉が落ちて水鳥や野鳥の姿が見つけやすくなるため、バードウォッチャーにはたまりません。いつ訪れても今しか見られない瞬間がある。これぞ釧路湿原の醍醐味です。

釧路川のカヌーツアーを実施している「釧路マーシュ&リバー」のカヌーコースは釧路川最下流部をメインとしており、穏やかな流れに乗って釧路湿原の絶景をゆったりと満喫できます。早朝から午後まで4つのコースが用意されており、季節や時間帯によってガラリと表情を変える釧路川に出会えます。幻想的な霧に包まれる春の朝、青空の下で深呼吸する夏の午後、湿原全体がオレンジに染まる秋の夕暮れ、冬には霧氷がかがやく支流でネイチャーウォッチングの楽しみも。旅程や見たい風景に合わせてコースを選ぶのも楽しいものです。

問い合わせ先:釧路観光コンベンション協会

画像・取材協力:釧路マーシュ&リバー

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