道南から札幌へダイナミックに探訪【函館空港編】

道南から札幌へダイナミックに探訪【函館空港編】

独特な歴史を通して感動を与えてくれる道南エリア。この特集では、縄文時代の先史時代の遺跡から幕末近くの箱館戦争の舞台まで、新鮮な魚介類も加えながら、ユニークな観光スポットを紹介します。ゆったりとした温泉体験もお楽しみいただけます。このモデルコースは札幌で終了しますが、そこではさらなる文化的なハイライトが待っています。

日本初のカトリック修道院を訪ねる

当別トラピスト修道院は、北海道の新幹線の玄関口としても知られる北斗市にあります。1896年に設立された日本で初めての修道院であり、現在も運営を続けており、修道士たちは自給自足と祈りの生活を送っています。「ローマへの道」と呼ばれる修道院への道は、遠くにある本堂に近づくにつれて厳かな雰囲気が漂います。中に入ると小さな展示室があり、修道士たちの生活が紹介されています。また、館内には売店もあり、ソフトクリームはもちろん、クッキーやバターキャンディ、ジャムなども味わうことが出来ます。実際、修道士自身が栽培した食材を使用したこのような商品の購入を通じて、彼らの生活をサポートすることができます。

「日本最後の城」箱館戦争史跡の一部

福山城(別名松前城)は、明治維新による近代化以前の江戸時代に築かれた最後の城である。箱館戦争では、徳川幕府が新政府軍を相手に最後の防戦を行った場所です。美しい城内に加え、城の北側は「寺町」と呼ばれ、かつては20以上の寺院がありました。そのうちの龍雲院と法源寺など5つは現存しており、このエリア全体が散策に最適な場所となっています。特に春には桜が咲き誇り、実に250種、1万本以上の桜があり、4月末から約1ヶ月間咲き誇ります。そのため、「日本さくら名所100選」にも選ばれ、北海道遺産にも登録されている名所です。

松前観光の拠点に最適な旅館

温泉旅館矢野は1951年に創業し、現在では松前で最も歴史のある旅館です。伝統的な日本料理と天然温泉の大浴場と露天風呂を備えた旅館です。料理は地元産の食材にこだわっており、マグロ、海苔、エゾアワビ、ウニなどの魚介類を中心とした特製料理を提供しています。一方、大露天風呂は源泉100%掛け流しの本格温泉です。全室から松前城を望める温泉旅館矢野は、町内とその周辺の観光に最適な場所です。

列車で楽しむ道南の絶景

道南いさりび鉄道は、函館市の五稜郭駅から北海道新幹線木古内駅までを結ぶローカル鉄道です。函館-木古内間を約1時間で結ぶ、北海道で唯一の第三セクター鉄道会社です。津軽海峡を一望できる絶景が人気で、限定観光列車「ながまれ海峡号」(ツアーでのみ運行)に乗れば、さらに格別です。トラピスト修道院をはじめ、この地域の宝を訪ねるのに最適な交通手段として、地元の人々にも旅行者にも愛されています。

列車で楽しむ道南の絶景

タイムスリップして縄文時代について学ぶ

函館市縄文文化交流センターは、先史時代の縄文時代について学ぶことができる博物館です。函館で発掘された土器や石器などの遺物を展示しており、国宝に指定された「中空土偶」も見ることができます。また、このセンターは道の駅を兼ねており、ドライブを楽しむ際に立ち寄るには最適なスポットです。

縄文文化遺産-史跡大船遺跡

函館市の北東部に位置する大船遺跡は、紀元前3500年に遡る縄文時代の重要な遺跡で、100を超える竪穴住居跡と大きな人工土塁が残る住宅区があります。また、墓や貯蔵穴を含む100以上の穴も発見されています。土塁からは大量の壺や石器、焦土が出土しており、長期間にわたって祭祀が継続的に行われていたことがうかがえます。また、「縄文の庭」では集落の生活が、「縄文の森」では当時の林業が再現され、「北海道・北東北の縄文遺跡群」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。

函館随一の温泉地:湯の川温泉

函館市の湯の川温泉は道南で最も有名な温泉地で、登別温泉、定山渓温泉と並ぶ道内三大温泉郷の一つです。長い歴史があり、1653年に地元の藩主が湯の川で入浴した後、不治の病を治したという伝説があり、それ以来地元の人々に愛されています。ゆったりとした温泉体験に加え、津軽海峡を望む眺望や、函館ならではの新鮮な海の幸も魅力です。これらはすべて、手頃な価格から豪華なものまで、お好きに選ぶことが出来ます。また、敷地内にある「函館市熱帯植物園」では、冬季を中心に温泉でくつろぐサルの姿を観察できることでも知られています。湯の川温泉は、函館市内と函館空港の中間という便利な位置にあり(函館空港から車でわずか10分!)なので、立ち寄るのに最適です。

新鮮な魚介類に感動する函館朝市

JR函館駅からすぐのところにある函館朝市は、新鮮な魚介類を中心に、果物や野菜、土産物まで、なんと250店舗が軒を連ねています。その名の通り朝5時(1月~4月は6時)に開場し、新鮮な魚介類がのった定番の「海鮮丼」をはじめ、その場で食べられる新鮮な食材がずらりと並びます。1日平均3,000人が訪れる函館屈指の人気スポットです。

アイヌの歴史と文化を伝える拠点「ウポポイ」

日本の先住民族であるアイヌ民族に特化した日本初の国立博物館で、2020年に白老町に開館しました。8,600平方mの敷地を誇る巨大な複合施設で、公園や記念館も併設されています。アイヌ民族は何世紀にもわたって現在の北海道に住んでおり、和人とはまったく異なる先祖伝来の土地に結びついた独自の文化を持っています。ウポポイでは、博物館の展示だけでなく、アイヌの芸術や工芸、アイヌ語について学べる体験など、豊富なプログラムを通して彼らの文化を体験することができます。入館には事前予約が必要なので注意してください。

産地直送の新鮮なサッポロビールをジンギスカンと楽しむ

サッポロビールの工場跡地に作られた「サッポロビール園」では、北海道名物のラムやマトンを鉄板で焼くジンギスカンと合わせて、生ビールをお楽しみいただけます。5つの別棟の建物に分かれていますが、大正時代から残る巨大なビール醸造釜(ケッセル)のオブジェがある「ケッセルホール」に人気があります。また、おすすめは食事前に「サッポロビール博物館」でサッポロビールの歴史や北海道の発展に果たした役割を学ぶと、ビールが一層おいしくなること請け合いです。見学は無料ですが、有料のガイド付きツアーもあります。

札幌の絶景を眺めながら、札幌オリンピックを学ぶ

札幌オリンピックミュージアムは、1972年の札幌冬季オリンピックの舞台となった大倉山のジャンプ台の麓にあります。ここでは、冬季オリンピックを記録したオリジナルのアーカイブや歴代の冬季オリンピックで活躍した選手の展示をはじめ、パノラマシアターなど最新のマルチメディア設備やバーチャル技術を活用してスキージャンプ、ボブスレー、クロスカントリースキーなどの競技体験コーナーも設置されています。リフトに乗って隣接するジャンプ台に上がると、標高300mを超える展望台から息を呑むような札幌の絶景を楽しむことが出来ます。

北海道の自然・歴史・文化を深く知る

北海道博物館は、札幌市東部の野幌森林公園内の美しいレンガ造りの建物の中にある、北海道の自然、歴史、文化を体感できる博物館です。「北東アジアにおける北海道の位置」や「自然と人間の関わり」「アイヌ文化」など、5つの主要テーマに沿った展示を通じて北海道を紹介しています。さらに知識を深めるために、イベントやワークショップも定期的に開催されています。敷地内には野外博物館の「北海道開拓の村」もあります。

北海道開拓の歴史を紹介する野外博物館

札幌市東部の野幌森林公園内にある北海道開拓の村は、開拓時代の北海道の生活を再現した野外博物館です。54.2haの広大な敷地に、明治から昭和にかけての北海道を象徴する50以上の建物が再現されています。これらの建物はいずれも北海道の発展に重要な役割を果たしたもので、元々は道内各地に建てられたものを移築・復元しています。村内を行き来する馬車に乗り、移動することが出来ます。

  • 函館空港
  • トラピスト修道院
  • 福山城(松前城)
  • 温泉旅館矢野
  • 道南いさりび鉄道
  • 函館市縄文文化交流センター(国宝中空土偶)
  • 史跡大船遺跡
  • 湯の川温泉
  • 函館朝市
  • ウポポイ(民族共生象徴空間)
  • サッポロビール博物館
  • 札幌オリンピックミュージアム
  • 北海道博物館
  • 北海道開拓の村

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