三笠ジオパーク

野外博物館エリア

三笠市立博物館の裏手には、三笠ジオパークの特徴が詰まった野外博物館エリアがあります。

この場所は、わずか1.2㎞の散策路の中で、炭鉱遺産、石炭を含む約5千万年前の地層、化石を含む約1億年前の地層が見られ、まさに一億年時間旅行をするのに最適な場所です。

プレートの衝突により地層が押し曲げられた「垂直な地層」もこの場所で見ることができます。

また、「ひとまたぎ5千万年」と呼ばれる場所では、約5千万年前から約1億年前の地層へと、文字通りひとまたぎで5千万年の時間を飛び越えてしまうことができます。

そのほか、幾春別川により形成されたダイナミックな景観や北海道ならではの特徴的な植生が訪問者を楽しませてくれます。

産業遺産

1868年、三笠にとって大きな出来事が起こります。石炭の発見です。

石炭の発見とともに北海道の内陸部の開拓は飛躍的に進んでいき、三笠で北海道初めての近代炭鉱が拓かれました。

また、貴重なエネルギー資源を運搬するため、三笠⇔小樽間で北海道発の鉄道（日本初の産業鉄道）が敷かれました。まさに北海道開拓、そして近代化の原点となったのが、ここ三笠です。

このように日本、そして北海道を大きく成長させた炭鉱や鉄道などの痕跡は、役目を終えた今でも、産業遺産として三笠ジオパーク内に数多く残されており、それらはツアーやアクティビティなどを通じて、地域ならではの物語を体験することができます。