食の楽しみ
place: Sapporo
サケや羊肉を使ったご当地グルメ
北海道はカニやホタテ、ウニなどの海の幸が有名ですが、サケは絶対に外せません。サケと野菜を味噌で煮込んだ「石狩鍋」や、サケと季節の野菜を蒸し焼きにした「ちゃんちゃん焼き」など、様々な郷土料理にサケが使われています。
道東の標津漁港は秋サケ定置網漁の水揚げが日本一の漁港として知られ、食欲をそそる様々なサケ料理も味わうことができます。地元のレストランでは、薄くスライスしたサケの切り身を熱湯にくぐらせ、タレをつけて食べる「サケしゃぶしゃぶ」など、珍しいメニューも発見できます。また「ちゃんちゃん焼き」や冷凍したサケの刺身「ルイベ」も堪能できます。
北海道のもう一つの看板メニューといえば「ジンギスカン」。日本では珍しい羊肉の焼き肉で、その起源は日清・日露戦争後の1910年代後半に遡るとされ、当時の北海道では軍用の羊毛の需要が高まり、羊の飼育が盛んになったことがきっかけと言われています。玉ねぎやりんごを使ったたれに漬け込んだマトンやラムは、独特の風味が格別。
乳製品も有名な北海道。日本の乳製品のシェアの大半を北海道ブランドが占めています。チーズ、バター、ソフトクリームなどバラエティも豊富で、その味は進化し続けています。
名水が生んだ極上の酒
北海道では他の地域に先駆けてビールやウイスキーの醸造が始まり、後にワインの生産も盛んになりました。近年では北海道の地酒が注目を集めています。
北海道では昔、冷涼な気候のために良質な米が育たず、酒造りには本州産の米が使われていましたが、近年では北海道でも品質が高い酒米が栽培されており、地元産の酒米を使う造り酒屋が増えています。
北海道には12の酒蔵があります。増毛町の「國稀酒造」、小樽市の「田中酒造」、栗山町の「小林酒造」はいずれも1800年代後半から営まれています。風格ある古い酒蔵所が保存され、石炭鉱業やニシン漁などで栄えてきた北海道の歴史を垣間見ることができ、試飲や醸造所見学も可能です。
極上の酒を造るのに欠かせないのが美味しい水。自然豊かな北海道には名水で知られる場所がたくさんあります。道央の東川町では、大雪山系の雪解け水が地下水として家庭でも利用されています。ミネラル豊富な水を求めて、遠方から東川町の給水施設にやってくる人もいるほどです。パウダースノーで知られるニセコの羊蹄山も水源地として有名です。また利尻島の甘露泉水は日本最北の湧水地で、日本の名水百選にも選ばれています。
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