食べ方いろいろ!みんなに愛されるジンギスカンのいろは

食べ方いろいろ!みんなに愛されるジンギスカンのいろは

老若男女問わず愛されているジンギスカン。

肉の種類もさまざまで、選べる具材も豊富。北海道ならではのツウな食べ方も!

北海道に根付いたジンギスカン文化を知れば、あなたも道民の仲間入り!?

そもそも、ジンギスカンって?

北海道のソウルフードの代表格といえばジンギスカン。中央が膨らんだドーム型の鍋を使用し、羊肉と野菜を一緒に焼く郷土料理です。

戦前~戦後にかけて羊毛を取るのを目的として飼育されていた綿羊をさまざまに活用するために、羊肉を食べる文化が庶民に広がるようになりました。その後、羊肉をたれに漬け込むスタイルが普及したことで道内でも広く食べられるようになったといわれています。

今では、バーベキューでワイワイ楽しみ、冬はぽかぽか温まる、道民の生活には欠かせない食文化。人が集まる場所には高い確率で登場し、特に花見の時期は、桜の下でジンギスカンを囲む団体で会場は賑わいます。

羊肉はコレステロール含有量が少なく貴重な栄養素が豊富。野菜も一緒に食べるので、実は一石二鳥のヘルシーフード!美味しいものが多く、ついつい食べ過ぎてしまう北海道旅行でも、心置きなくいただけます。

今さら聞けない?ラムとマトンの違い

羊肉を食べるときに知っておきたいのがラムとマトンの違い。

「ラム」は生後1年未満の子羊の肉を指し、独特の匂いやクセが少なくやわらかい食感が特徴です。

一方「マトン」は成羊の肉のことで、特有のコクと旨味が増すので上級者にも好まれます。

最近では、ラムとマトンの中間の「ホゲット」というのも見られるようになりました。また、月齢ではありませんが、地元産のアスパラで育てた「アスパラひつじ」や士別市などで生産している「サフォーク」といった個性的な羊肉もありますので、お店で見かけたらトライするのも旅の思い出になりますよね。

お店によっておすすめは異なりますが、初めてでどちらを選ぶか迷ったらまずはラムから食べてみては?

今さら聞けない?ラムとマトンの違い

味付き肉タイプと、後付けダレタイプ

北海道で食べられているジンギスカンは、大きく分けて2タイプあります。ひとつは焼く前にタレを浸み込ませた「味付きタイプ」と、もうひとつは焼いた後にタレをつける「後付けタイプ」です。

主に肉を焼いてからタレを付ける「後付けタイプ」は札幌など道央と道南エリア、あらかじめタレに漬け込んだ肉を焼く「味付きタイプ」は、滝川など道北エリアを中心に食べられています。

味付きタイプはタレに漬け込むことで羊肉特有の臭みを消し、食べやすくなっています。肉だけでなく、肉から落ちたタレが鍋の"溝"部分の野菜に浸み込むので旨味たっぷりの野菜が焼きあがります。鍋でジュージューと焼ける匂いは、たまらなく食欲をそそります。

一方後付けタイプは、肉本来の旨味を楽しみたい人に人気。札幌など道央・道南エリアでよく食べられており、タレをつけるのはもちろん、シンプルに塩コショウでも美味しくいただけます。

ジンギスカンのタレはほとんどの店が自家製。店によって甘め・辛めなど味が異なり、お気に入りの店舗を見つけるのも楽しみ方のひとつです。

名寄の「煮込みジンギスカン」

道北地方「名寄(なよろ)」のジンギスカンは、焼かずに"煮込む"タイプ。肉を野菜と一緒にタレごと鍋に放り込み、さらに通常は〆として食べるうどんやラーメンといった麺まで入れてしまうのが名寄流なんです。肉と野菜の甘味がたっぷりと染み込んだうどんやおもちを豪快にいただきましょう。

名寄の「煮込みジンギスカン」

知っているともっと美味しい!ジンギスカンの食べ方

ジンギスカンは、中央が盛り上がったジンギスカン鍋の上手な使い方を知っているとより美味しく食べることができます。肉は"焼き"、野菜は"煮る"のがコツ!

①鍋の周りに野菜を盛り、中央部は空けておく

②中央部で豪快に肉を焼く。肉のうまみとタレが下へ落ち野菜に浸み込む

③表5割、裏2割焼けたら食べてOK。羊肉は焼きすぎると硬くなるので注意

野菜に決まりはありませんが、もやし、玉ねぎ、にんじん、ピーマンなどはよく合う定番の野菜です。シメは店によってさまざまですが、余ったタレを活かした焼きうどんは一番人気。またおもちをタレにくぐらせながらいただくのも北海道ならではです。食べるときに使ったタレにジャスミン茶を入れて飲む「お茶割」や、だし汁を入れて飲む小樽の「スープ割」などを楽しめる店舗も。

お店ではジンギスカン用の鍋を使用しますが、自宅でいただく時にはホットプレートやフライパンを使用してもOKですよ。

幻の北海道サフォーク種

黒い顔が特徴的なサフォーク羊。羊肉特有の臭みが少なく赤身が多いサフォーク種のラム肉は驚くほど食べやすく、一度食べたら忘れられない味と世界中で絶賛されています。中でも北海道産のサフォーク肉は、生産量が少なく大変貴重な高級食材。

道北の焼尻(やぎしり)島で飼育されている「焼尻サフォーク」はほとんどが高級フレンチレストランに出荷されるほど質が良く、幻のお肉といわれています。ミネラル豊富な牧草とストレスのない環境で育てられた羊は、国内外から注目されるブランド肉です。

同じく道北で生産されている「士別(しべつ)サフォークラム」も希少なサフォーク種。士別市では約1,100頭のサフォーク種が飼育されており、観光牧場等ではオリジナル料理をいただくことができます。

どちらも滅多にお目にかかることのできない貴重なラム肉。もしお店で見つけたら、絶対に食べておきたいグルメです。

ジンギスカンの食べ比べも!

滝川市と長沼町は、味付きジンギスカンの二大勢力。

味付きジンギスカン発祥の地、滝川を拠点とする「松尾ジンギスカン」は全国的な知名度を誇るジンギスカン専門店です。何度食べても飽きない伝統のタレや老若男女問わず好まれる臭みのない肉が人気!

一方長沼には、町内人気3店舗のジンギスカンを食べ比べできる「ながぬま温泉ジンギスカンコーナー」が。各店舗で異なる個性豊かな味は食べ比べてはじめて気付く特徴も多く、自分の好みを見つけるのにぴったりです。

ラム肉をメインで提供するお店が多いですが、札幌の「ツキサップじんぎすかんクラブ」では良質な生マトン肉をいただくことができます。札幌と思えないほどのどかな敷地でワインと一緒に食べるマトン肉はとても濃厚!秘伝の自家製ダレのファンも多くいます。

ジンギスカンは生ビールと相性が抜群!

ビール園では、ジンギスカンの食べ放題を行っていて、普段から多くの人で賑わっています。旨味たっぷりのお肉と、それに合わせて飲むキンキンに冷えたビールは、思わず「くーっ」と声が出てしまう最強の組み合わせです!

サッポロビール園公式サイト→

キリンビール園公式サイト→

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