自然に親しみ、アウトドアアドベンチャーを体験【釧路空港編】
縁起の良いタンチョウを間近で観察できるほか、冬の凍った湖にしか見られない氷の泡「アイスバブル」、「厚岸霧多布昆布森国定公園」の中を走る鉄道の花咲線は豊かな自然景観を車窓から楽しむことができます。
タンチョウ観察のベストスポット
湿地の神と呼ばれるタンチョウは、一時期絶滅したと思われていましたが、釧路湿原で発見されてからは、特別天然記念物に指定され、積極的に保護されるようになりました。現在では鶴居村には12月~2月にかけて200羽を超えるタンチョウが給餌場に集まります。観察ポイントは次の3つをおすすめします。冬になると霧が立ち込め、タンチョウの影がおとぎの国のように見える「音羽橋」。駐車場があり、定期的に給餌されるため、間近で観察したい多くのバードウォッチャーが集まる「鶴見台」。入館無料のネイチャーセンターでは暖かい館内から望遠鏡で観察でき、またレンジャーによる解説も受けられます。
給餌場やねぐらでは、指定場所以外に立ち入ることや撮影のためにタンチョウを驚かせることはやめましょう。フラッシュも使用しないでください。
阿寒湖の氷に浮かぶ泡
阿寒湖を遠くから眺めると、湖面に球体のようなものが落ちているように思うかもしれませんが、よく見るとそうではありません。湖面の下に隠れた気泡のようなもので、「アイスバブル」という不思議な現象がおきます。この泡は、湖底の植物から発生したメタンガスが湖面に近づくにつれてゆっくりと凍り、このガスが氷に閉じ込められたものです。湖面に雪が積もると、この素晴らしい景色を見ることができないため、芸術的で美しい絶景を記録しようと写真家たちは毎年競って撮影します。
地球探索鉄道花咲線
釧路から根室までの135.4kmの路線は、海や森などの美しい自然景観や、特別な季節には渡り鳥が飛び交い、緑と川が織りなす別寒辺牛湿原を通ることから、写真家にも人気の路線です。列車に乗るだけでなく、高台から列車を撮影するのもおすすめです。本来は普通列車である花咲線を期間限定で観光列車として運行し、景勝地を通過する際に列車の速度を落とし、アプリを用い様々な言語で紹介することで、旅行者に景色の美しさを体感してもらったり、東根室駅のJR最東端モニュメントでの記念撮影、かきめし弁当や焼さんま寿司など各駅の名物弁当を車内で味わうために予約するとホームまで届けてくれたりと、鉄道の旅に特別な風情を添えてくれます。
厚岸霧多布昆布森国定公園
2021年3月末、厚岸霧多布昆布森国定公園は北海道で6番目の国定公園に指定されました。道東の魅力のひとつは、素晴らしい自然景観と食で、厚岸湖の美味しい牡蠣、別寒辺牛湿原と霧多布湿原の高山植物や湿原性植物が見られる原生花園や無人島のガイドツアーなどがこの地域の魅力です。バードウォッチャーにとっては宝の山で、タンチョウやトラツグミだけでなく、珍しいオジロワシやエトピリカも観察できます。また、大黒島はゼニガタアザラシやコシジロウミツバメの繁殖地でもあり、運が良ければ間近で見ることができます。
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