道東をドライブ、そして景色を楽しむ【女満別空港編】
道東は、美しい自然景観が広がっており、車での観光が最適です。空港から東に向かって約1時間、道の先が空に向かって伸びているように見える28キロメートルの直線道路「天に続く道」を目指します。ここから南へ1時間ほど走ると津別峠に到着、標高約1000mの津別峠からは、海の絶景が楽しめます。春から秋にかけて、雲にすっぽりと包まれるオホーツク海と屈斜路湖を望み、さらに西へ1時間進むと北海道最大の湖サロマ湖に到着します。初秋(8月下旬から9月下旬)には、能取湖卯原内にある見事な湖畔のサンゴ草を観察することをおすすめします。
The北海道:天に続く道
「天に続く道」は、国道244号から国道334号に合流する全長28.1kmの分岐点のない道です。高低差のある見晴らしの良い場所から見下ろすと、遠くまで伸びる道路が空に向かって続いているように見えます。国道334号をウトロから斜里方面に進み、峰浜で左折、坂道を上っていくと、左手にウナベツスキー場が見えてきます。突き当たりを右折すると、そこは「天に続く道」です。春分の日や秋分の日にこのエリアに行けば、道路の真上に太陽が沈む絶好のポジションで、壮大な夕日を見るまたとないチャンスです。春分の日は雪が積もるため、道路が使えないこともあります。道路を完璧に撮影したい場合でも、近くの私有地に立ち入らないように注意してください。
文字通り神の子供:神の子池
摩周湖の地下水が湧き出している神の子池は、周囲約220m、深さわずか5mの小さな池です。水の透明度が有名で、水中の木々が腐らず、美しく神秘的な光景を生み出します。水温は一年を通じて8℃と冷たく保たれており、暖かい季節には、森の豊かな緑と浅瀬に映る青空とのコントラストが非常に美しく、目を引くコバルトブルーの色合いが神秘的な光景を生み出します。
壮大なパノラマ:津別峠
屈斜路湖周辺には4つの峠がありますが、最も標高の高い津別峠には、道が分かれる林道を進み、2.5kmほどで津別峠展望台に到着します。標高が高く、湖の眺望が楽しめる最高地点であり、オホーツク海、雌阿寒岳、雄阿寒岳、遠くには大雪山火山群を望む壮大なパノラマが広がります。春から秋にかけて雲海に包まれることで知られ、特に早朝は雲海が見られる確率が高いですが、11月上旬から5月下旬までは展望台が閉まっているため注意が必要です。
オホーツクの秘境:チミケップ湖
「チミケップ」とはアイヌ語で「壁を破って流れる川」を意味します。チミケップ湖は、約1万年前に地滑りによってこの地域の川の流れが止められ、形成されたと考えられています。近くの原生林には、国の天然記念物に指定されているクマゲラをはじめ、40種以上の鳥類が生息しています。主要幹線道路から外れた場所にあることと、冬季には一部の地域が閉鎖されることが多いため、この湖を訪れる人は比較的に少なく、「オホーツクの秘境」とも呼ばれています。豊かな緑と信じられないほど透明な水という手付かずの自然を楽しみたいのであれば、チミケップ湖を旅程に加えてみてはいかがでしょうか。
赤い壮観な景色:能取湖サンゴ草群落地
網走市の北に広がる能取湖は、厳密には沿岸の潟であり、浅瀬や小島を通ってオホーツク海につながっています。初秋(8月下旬~9月下旬)、湖の南岸にある卯原内では、サンゴ草(正式名称は「アッケシソウ」)が目を引く赤色に染まり、印象的な景色を作り出します。このユニークな植物は塩性湿地に生息し、高さは15~30cmしか成長せず、通常は秋まで緑色をしています。これほどの規模のサンゴ草群落は非常にまれで、その光景は日本よりもSF映画で見られるものに近いものとなっています。全域が湿地帯で足を踏み入れることはできませんが、卯原内にはこの光景を鑑賞するために木道が設置されています。
日本最大の汽水湖:サロマ湖
サロマ湖は、北見市と佐呂間町、湧別町にまたがる周囲90km、面積152平方kmで北海道最大の湖であり、琵琶湖、霞ヶ浦に次ぐ全国第3位の湖です。幌岩山のサロマ展望台からは、標高376mから湖とその周辺を一望できます。晴れた日には知床連山まで見渡せます。夏の晴れた日の青から、冬の凍てつくような白まで、湖は季節や時間によってまったく違った表情を見せてくれます。
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