北海道の秘境を訪問する【稚内空港編】
サロベツ、稚内、利尻、礼文などの離島を含む北海道でも最も秘境と言われているスポットを紹介します。利尻富士と呼ばれる円錐形の雄大な利尻山やロシア東部のサハリンを望む絶景、他では味わえない温泉、美しい高山植物の花々を楽しむことができます。
日本最北の湿原の高山植物と美しい風景
サロベツ原野は、道北の稚内市、豊富町、幌延町にまたがるラムサール条約登録湿地です。東西5~8km、南北約27kmに及び、総面積は20,000~24,000haにも及ぶ広大な地域です。サロベツ湿原センターは、利尻礼文サロベツ国立公園の情報発信基地として、湿原やそこで見られる花々、そこに生息する動物、サロベツ原野の歴史など、サロベツ湿原に関するあらゆる情報を提供しています。また、センターから湿原へと続く木道では、景色を楽しみながらゆっくりと散策することができます。夏に行けば、咲き誇る美しい高山植物も見られます。
他では味わえない温泉を満喫
稚内からほど近い豊富町にある豊富温泉は、1918年(大正7年)に湧出、この温泉には、かすかな石油の成分が含まれており、油分を含んだ湯は保温効果や保湿効果が高く、天然の成分でリフレッシュできると言われています。また、泉質は弱アルカリ性なので肌に優しい温泉です。1泊するなら、1926年(大正15年)創業の歴史がある大型和風温泉旅館「ホテル豊富」はいかがでしょう。内湯と露天風呂、サウナも完備。温泉だけでなく、土産物店や広い食事処もあり、客室には伝統的な畳がふんだんに使われています。料理も魅惑的で、陶板焼きが目玉です。サロベツエリアを散策するのに最適な拠点です。
利尻島で日本有数の名峰を訪ねる
利尻島のシンボルは間違いなく利尻富士とも呼ばれる利尻山で、標高1,721m、雄大な円錐形の山頂は日本百名山のひとつに数えられています。この山に挑むには、鴛泊コースと沓形コースの2つのハイキングコースがあり、どちらも往復で11~12時間ほどかかります。これらのコースはかなり難易度が高いので、適切な装備を用意し、地元のガイドと同行することをおすすめします。島内には、日本エコツーリズム協会が特に推薦するガイド付きツアーなど、軽めのハイキングコースも数多くあり、選択肢は豊富なので、自分の体力や登山経験に合わせてコースを選んで下さい。
礼文島は花好きのトレッキング天国
礼文島は5月~8月の夏の間、美しい高山植物の花を楽しむことができ、別名「花の浮島」とも呼ばれています。トレッキングを最大限に楽しむためには、地元ガイドの助けを借りることを強くおすすめします。7つのコースがあり、どのコースを選んでも素晴らしい景色が見られること間違いなしです。
温泉につかり、利尻島の絶景を遠望しながらくつろぐ
礼文島にある温泉「礼文島温泉うすゆきの湯」。離島の玄関口、香深港フェリーターミナルからほど近い好立地で、内風呂、露天風呂、ジャグジー、サウナ、貸切家族風呂を完備し、くつろぎのひとときを満喫いただけます。泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉で、体を長時間温めてくれます。お風呂に入りながら利尻山を眺めることができるのも魅力のひとつです。
稚内の賑わいを偲ばせる歴史あるドーム
北防波堤ドームは、稚内港にある長いアーチ型の半ドーム状の建造物です。1936年に建設され、長きにわたり最北端の港のシンボルとして親しまれてきました。高さ14m、長さ427mのこの建物は、稚内がサハリンへの玄関口として賑わった時代を偲ばせます。1980年に全面改修され、そのユニークな建築物は2001年に北海道遺産に登録されました。現在では、地元の人々だけでなく、観光客もドーム見学を通して稚内の歴史を感じて楽しんでいます。
北海道最北の地:宗谷岬
北緯45度31分にある宗谷岬は北海道最北端です。稚内市街地からのアクセスも良く、その独特な地形だけでなく、その絶景を楽しむために多くの観光客が訪れます。実際、ロシアのサハリンまではわずか43kmしか離れていないため、晴れた日にはこの島が簡単に見えることになります。最北端の地であることを示す記念碑に加えて、敷地内には祈りの塔(大韓航空007便の慰霊碑)と平和の碑(沈没潜水艦の慰霊碑)もあります。この景色を楽しむのに最適なのはさわやかな冬の日ですが、夏にはたくさんの花が咲き誇り、素晴らしい光景が楽しめます。近年では、ホタテの貝殻を白く砕いて敷き詰めた散策路の「白い道」も近くにあり、人気の撮影スポットとしても注目を集めています。
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