礼文島観光の楽しみ方!おすすめスポットやアクセス方法を徹底解説

礼文島観光の楽しみ方!おすすめスポットやアクセス方法を徹底解説

礼文島(れぶんとう)は、「花の浮島」とも呼ばれ、ここでしか見られない花が多く咲き誇っています。そこで今回は、礼文島の観光スポットや、ぜひ味わいたいグルメについて徹底解説。合わせて礼文島へのアクセス情報もご紹介しているので、観光前の参考にぜひご覧ください。

礼文島はどんな場所?

礼文島は、北海道の北部、稚内市の西方60kmの日本海に位置する離島です。標高490mの礼文岳を中心に、南北29km、東西8kmに広がる総面積約82㎢の小さな島は、希少な花々の観察やトレッキングを楽しむ観光客で賑わう観光スポットとして人気を誇っています。

礼文島の見どころ

空と海の青さや、緑色鮮やかな花々が魅力の礼文島の見どころについてご紹介します。


別名「花の浮島」と呼ばれるほど多様な花

春に見られる花エゾエンゴサク、キバナノアマナ、ミズバショウ、ミヤマオダマキ
夏に見られる花イブキジャコウソウ、イワアカバナ、エゾアジサイ、レブンウスユキソウ、レブンコザクラ、エゾノハクサンイチゲ、レブンアツモリソウ、レブンキンバイソウ
秋に見られる花
ハチジョウナ、マツヨイセンノウ、ミソガワソウ


礼文島は、夏には約300種以上もの高山植物の花が咲くことから、別名「花の浮島」とも呼ばれています。たくさんの花がゴムマリのように咲く「レブンコザクラ」、青紫色~白色の花色が美しい「ミヤマオダマキ」、幅が広く先端が丸い葉が特徴の「エゾノハクサンイチゲ」などが人気です。また、礼文島固有種の「レブンアツモリソウ」(画像)「レブンキンバイソウ」「レブンウスユキソウ」も見ることができます。季節ごとに見られる花が異なるため、見たい花が咲く時期を調べて訪れましょう


高山植物や景色が楽しいトレッキング

コース名
コース詳細
距離所要時間
桃岩展望台コース桃岩登山口から知床方面へ向かう。高山植物の宝庫かつ景勝ポイントも数多く点在。5.3km
約2時間
礼文林道コース元地側入口から香深井入口までのコース。6月~8月はレブンウスユキソウの群生が見られる。
8km約3時間
岬めぐりコース
礼文島の最北端スコトン岬からゴロタ岬、澄海岬を抜け浜中へと続くコース。13km約5時間
礼文岳コース
礼文島の内路地区から礼文岳の山頂を目指すコース。山頂からは360度のパノラマの絶景が楽しめる。4.5km(片道)約2時間
礼文滝コース礼文林道から分岐して礼文島西海岸にある礼文滝へと下りていくコース。4km(片道)約3時間
久種湖畔コース礼文島北部の久種湖畔キャンプ場を起終点に日本最北の湖・久種湖を周回するコース。
4.2km
約1時間40分
8時間コース礼文島北部の浜中を出発し、宇遠内を経由して香深井へと至る礼文島西海岸を南北に縦断するコース。16.5km約8時間


礼文島観光では、希少な高山植物や美しい景色を眺められるトレッキングが人気です。それぞれに特徴的な7つのトレッキングコースがあるため、所要時間や距離を考慮し、計画に合うものを選びましょう。ヒグマやヘビは生息していないので、安心して散策を楽しむことができます。

礼文島のおすすめ観光スポット9選

礼文島観光でぜひ訪れたいおすすめスポットを9か所ご紹介します。

高山植物園
高山植物園
礼文島の高山植物を楽しみたいのであれば、まずは高山植物園を訪れましょう。季節ごとに咲き誇る30種類・2万株の高山植物を楽しむことができます。資料も展示されているため、高山植物についての知識を深めることができるでしょう。大人はもちろん、好奇心旺盛な子ども連れにもぴったりのスポットです。
桃岩展望台
桃岩展望台
桃の形をした巨大な桃岩が眼前に広がり、遠くには猫岩を眺めることができます。ここから元地灯台を経由し礼文島南端の知床地区にかけての…
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桃台猫台
桃台猫台
礼文島の元地海岸の南にある展望地です。背後には桃岩を眺めることができ、海上には猫岩があるためこの名がつけられています。猫が海を眺めているように見える猫岩と、大きな桃のように見える桃岩を一度に見られることから、礼文島の人気スポットになっています。
スコトン岬
スコトン岬
礼文島の最北端の岬は、海岸の断崖がそのまま岬になった島一番の景勝地。広がる大海原の正面には「海馬島」、対岸には金田ノ岬を望むこと…
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澄海岬
澄海岬
ぐるりと弧を描いた美しい入り江の先端の岬は礼文島で最も人気の観光スポット。海の底が透けて見えるほど透明度の高い海は太陽の光で微妙…
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北のカナリアパーク
北のカナリアパーク
女優・吉永小百合主演の映画「北のカナリアたち」の公開を記念し、ロケ現場だった「麗端小学校岬分校」を一般公開しているこのスポット。校内では、映画の紹介を行っています。礼文島南部に位置しており、美しい利尻富士を眺めることもできるでしょう。
地蔵岩
地蔵岩
礼文島の西側、元地海岸に直立する高さ50mほどの奇岩で、二つの切り立った岩が手を合わせているように見えることから由来します。近くに…
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礼文島温泉うすゆきの湯
礼文島温泉うすゆきの湯
礼文島のフェリーターミナルから徒歩3分の好立地にある温泉施設です。かけ流しの天然温泉は、源泉のまま浸かることができ、入浴後もあたたかさが持続する温泉として人気です。フェリーに乗る前後に利用するのもよいでしょう。
江戸屋山道
江戸屋山道
礼文島最北端「スコトン岬」と「ゴロタ岬」の間にある道で、島北部の景色を見渡すことができます。花も多く、トレッキング「岬めぐりコース」の序盤でも通る場所です。舗装されているため、トレッキングに慣れていない方も気軽に楽しめるスポットでしょう。

礼文島のおすすめご当地グルメ3選

礼文島に来たからには、ぜひ味わいたいご当地グルメ3つをご紹介します。おすすすめポイントも合わせて解説するのでぜひ参考にご覧ください。

ウニ丼
ウニ丼
礼文島と言えば、「ウニ」です。濃厚な甘みが魅力的な礼文島の生ウニは、旬の夏になると橙色に輝きます。火を通すと甘みや香りが凝縮され、より豊かな風味になるのもポイント。人気のウニ丼の他には、おにぎりの上に乗った「うにぎり」を味わうのもよいでしょう。
ホッケのちゃんちゃん焼き
ホッケのちゃんちゃん焼き
北海道と言えば、アルミホイルで包んで蒸し焼きにする「サケのちゃんちゃん焼き」が有名ですが、礼文島の名物は「ホッケのちゃんちゃん焼き」。礼文島で水揚げされた新鮮で肉厚なホッケにネギと秘伝のタレを乗せて焼き、焼き上がりの早い尻尾の方から混ぜ合わせて食べていきます。ホッケの旬は最も脂の乗る6~8月です。
昆布ソフトクリーム
礼文島の最北端「スコトン岬」の土産物店「島の人」で食べることのできる「昆布ソフトクリーム」。利尻昆布を練り込んだソフトクリームは、昆布の塩気とソフトクリームの甘さが絶妙のマッチした礼文島の名物です。礼文島でしか食べられない異色のスイーツをぜひお試しください。

礼文島観光のベストシーズン

礼文島観光のベストシーズンは、5月~9月ですが、なかでも6月中旬から8月初旬は、最も多くの種類の花を楽しめるベストシーズンです。トレッキングをするならこの時期がおすすめと言えるでしょう。5月下旬から6月中旬頃には、礼文島の固有種である「レブンアツモリソウ」が、6月下旬には「レブンウスユキソウ」が見られます。


観光シーズン中の礼文島の気温

5月
6月
7月
6~12℃
10~16℃15℃~20℃
8月
9月
10月
17℃~22℃14℃~20℃8℃~14℃


礼文島の夏は、一日の中で気温変化が少なく過ごしやすいですが、春や秋は時間帯によって気温が大きく異なるので注意が必要です。

天気もまるで山岳のように変化するため、気をつけましょう。晴れていても急に気温が低くなったり、荒天になったりすることもあります。雨具と長袖の服の用意は必須です。

礼文島観光の移動手段

礼文島を観光する際の移動手段とそれぞれのメリットについてご紹介します。

レンタカー
時間を気にせず自由に行きたいところに行けるレンタカーは、礼文島観光で人気の移動手段です。時間を気にせず好きなスポットに好きなだけ滞在できるところも大きなメリットでしょう。シーズン中は予定が決まったら早めに予約をしておきましょう。
路線バス
礼文島では、宗谷バスが島内の各地域で路線バスを運行しています。礼文島の玄関口である香深港フェリーターミナルを起点に香深~知床、香深~スコトン、香深~元地の3路線を運行。予約は必要ありませんが、本数は多くないため時刻表を見ながら観光しましょう。礼文島内路線バス1DAYフリー乗車券も発売されています。
定期観光バス
定期観光バスを利用すると、礼文島の主な観光地を効率よく巡ることができます。また、ガイドがつくため、各スポットの情報をより深く知ることができるでしょう。香深フェリーターミナルを起点として、2つのルートが準備されています。事前の予約は必須です。
レンタサイクル
礼文島の風を感じながら、観光スポットを巡るのであればレンタサイクルの利用もおすすめです。普通の自転車だけでなく、電動アシスト自転車も準備されているので、体力に自信のない人も安心してご利用ください。

礼文島へのアクセス

礼文島に行くための方法は何種類かありますが、稚内港から運航している定期フェリーの利用が最もポピュラーです。アクセス方法について順を追って見ていきましょう。


1. 稚内に出る

アクセス方法アクセスルート所要時間
飛行機【札幌から】新千歳空港~稚内空港
【東京から】羽田空港~稚内空港
【大阪から】関西国際空港~新千歳空港(乗継)
      新千歳空港~稚内空港

約55分
約1時間55分
約1時間50分
約55分
JR札幌~旭川~稚内駅(特急「宗谷」「サロベツ」)約5時間30分
都市間バス札幌~稚内フェリーターミナル (特急「わっかない号」約5時間50分
車・タクシー札幌~稚内 札幌IC~道央道~深川留萌道~留萌大和田IC下車約5時間15分


2. フェリー乗り場に向かう

  • ・稚内空港よりタクシーで約30分
  • ・稚内空港よりバスで約35分
  • ・JR稚内駅よりタクシーで約2分
  • ・JR稚内駅より徒歩約15分

稚内港フェリーターミナルは、国道40号線を北上し、JR稚内駅の手前を右折、そのまま直進した左手にあります。一方の礼文島・香深港フェリーターミナルは、役場庁舎より海を左手に約800mの場所にあります。


3. フェリーに乗る

アクセスルート
料金所要時間
稚内(稚内港)~礼文島(香深港)2等 2,850円
約1時間55分
利尻島(鴛泊・沓形港)~礼文島(香深港)2等 920円約45分


礼文島への交通手段はフェリーのみで、運航時刻はシーズンによって異なります。

稚内港フェリーターミナルから礼文島の香深港までのフェリーは、利尻島の鴛泊経由便を含んで1日4便~6便運行。利尻島の鴛泊経由便はシーズンによって運行状況が異なるので注意しましょう。定時に運航する便の他、必要に応じて1日2便まで臨時便を運航することもありますので、ホームページや電話で確認しておきましょう。

礼文島で美しい花や広大な自然を堪能しよう!

礼文島の観光についてご紹介しました。礼文島は、別名「花の浮島」と呼ばれるほど多様な花が見られる場所です。トレッキングなど自然を楽しむのもよいでしょう。また、風光明媚な観光スポットもたくさん点在しています。もちろん、ウニをはじめとした新鮮な海鮮物も魅力的です。

礼文島を訪れて、ぜひ北の大地の雄大な自然を体感してくださいね。

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