アポイクワガタ
アポイ岳固有の多年草で、高さ約10cm、6月頃に青紫色の花を咲かせます。その名前は、戦国時代の兜に付けられた「鍬形」の形状に似ていることに由来し、昆虫のクワガタムシとも語源を共有しています。アポイ岳の超塩基性のカンラン岩という特殊な環境に適応したこの植物は、葉や花が濃い紫色を帯び、草丈が低い特徴を持っています。この山が植物の生育に適さない土壌であるため、他の植物と競合せずに生き残る特産種が多く存在します。山頂付近のカンラン岩のガレ場では、アポイクワガタが単独で群生しており、この特殊な環境に見事に適応した姿が観察できます。
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