特別史跡五稜郭跡
美しすぎる悲劇の舞台
五稜郭は、稜堡(りょうほ)と呼ばれる5つの角がある星形の五角形になっており、この珍しい形は、16世紀頃のヨーロッパで考案された「城塞都市(じょうさいとし)」をヒントにしたもので、同様な形状の城跡は、日本では函館五稜郭と長野県佐久市の龍岡城五稜郭の2か所だけと、大変貴重な建造物です。
明治元年(1868年)の戊辰戦争の最後の戦いとなる箱館戦争の舞台となり、榎本武揚が率いる旧幕府脱走軍が占拠しましたが、明治新政府軍の箱館総攻撃が始まり、救援に向かった新撰組副長の土方歳三も銃弾に倒れるなど次第に形勢不利となっていきます。また、五稜郭の鎮守府の役目を担っていた東照宮を守備するために脱走軍が急造した四稜郭も僅か半日ほどで陥落し、脱走軍の敗北は決定的なものとなりました。
昭和27年(1952年)に北海道唯一の国指定特別史跡となり、「五稜郭と箱館戦争の遺構」として北海道遺産にも選定されています。約12万5千平方メートルと東京ドームの約3倍の広さがある五稜郭のすぐ横には美しい五稜の形を上から眺められる五稜郭タワーがあり、「箱館五稜郭祭」などイベント会場にもなっているなど、函館を代表する観光地になっています。
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基本情報
- 所在地
- 北海道函館市五稜郭町44
- 電話番号
- 0138-21-3456(函館市教育委員会文化財課)
- 営業時間
- (五稜郭の開放時間)
4月~10月 5:00~19:00
11月~3月 5:00~18:00 - 料金
- 無料(箱館奉行所は要入館料)
- 駐車場
- 徒歩圏内に有料駐車場あり
- アクセス
- ●徒歩:市電五稜郭公園前電停から約15分
●車:JR函館駅から約15分 - 関連リンク
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