北海道の大自然を体感!無料で入浴できる露天風呂
雄大な風景と一体になれる露天風呂は北海道ならでは。大自然の中でワイルドな入浴スタイルを楽しめるのも旅行の醍醐味ですね。今回は、各地に点在している無料入浴スポットを一挙ご紹介いたします。
山の中の秘湯「吹上露天の湯」(上富良野町)
ドラマ「北の国から」のロケ地となったことで一躍有名になった、十勝岳の中腹にある露天風呂。渓流沿いの崖の上にあり、秘湯感たっぷりのロケーションです。山から自然湧出している無色透明の湯は、高めの温度で身体の芯までホカホカに。24時間利用可能で、季節や時間を問わず観光客や地元客など客足が絶えません。
脱衣所はなく脱衣スペースのみ、女性客は水着着用かタオルを巻いての入浴がおすすめです。
干潮時に現れる「水無海浜(みずなしかいひん)温泉」(函館市)
干潮時の数時間だけ姿を現す海辺の天然露天風呂。海の中に湯船があり、太平洋と一体化するダイナミックさが人気です。火山の熱源によって海岸に湧き出す温泉は、海水が混ざることで適温に。夏には海水浴を楽しむ姿も見られます。男女別の脱衣室が整備されているので着替えも安心です。
入浴可能な時間は日によって異なります。事前に確認してお出かけくださいね。
▶函館市役所「水無海浜温泉入浴可能時間のお知らせ」
日本最大のカルデラ湖「屈斜路湖(くっしゃろこ)」周辺の露天風呂
冬には白鳥と混浴も!? 「コタンの湯」(弟子屈町)
屈斜路湖のほとり、湖までわずか5mの場所にある24時間入浴可能な露天風呂。湯船の水面は湖面とほぼ同じ高さのため、実際に入ってみるとまるで湖に浸かっているかのよう。冬はシベリアから渡ってくる白鳥たちを間近に見ることができ、一緒に入浴しているような気分を味わえます。目の前に広がる大パノラマの景色は、夕暮れ時になると湖が金色に染まりさらに美しい絶景に! 湯に浸かりながら贅沢な時間を堪能できます。
湯船は大きな岩で男女別に仕切られていますが、中では繋がっているので半混浴!? 脱衣所は男女別で用意されています。水着やタオルを巻いての入浴も可能です。
湖畔にひっそり佇む「池の湯」
屈斜路湖のほとりに佇む混浴露天風呂。まるで池のような大きな湯船が特徴です。底から湧出する湯は少しぬるめ。湯船のそばには簡素な男女別の脱衣所があります。国道から少し外れているので静けさが心地よく、人けの少ない温泉を探している方にもおすすめです。
三日月形の露天風呂「和琴温泉」(弟子屈町)
屈斜路湖の南岸に突き出ている和琴半島。1周およそ1時間程で回ることのできる散策路が整備され、豊かな森と湖の景色を満喫することができます。半島内のいたるところで温泉が湧き、先端のオヤコツ地獄近辺では今なお100度に近い熱湯が湧き出しています。
半島の付け根にある混浴の露天風呂は、地元民やキャンパーにも人気の場所。無色透明の湯で、大きな三日月形の湯船には底の玉砂利からお湯がこんこんと湧き出ています。観光客が多いので水着の着用がおすすめです。
北海道東部の端「知床半島」の湯
原生林に囲まれた共同浴場「熊の湯」(羅臼町)
羅臼川のほとりにある無料露天風呂。秘境ムード満点の雰囲気が漂い、多くのライダーや登山者、キャンパー達に人気の湯。脱衣所には「熊の湯入浴十ヵ条」が掲げられ、地元有志の管理によって清潔に保たれています。脱衣所と浴槽は男女別、さらに女性用の湯船は囲いもあるので安心です。
泉質は硫黄臭が漂う白濁の塩化物泉。近くに源泉があることから温度は高めです。川のせせらぎに耳を傾け、原生林に囲まれた野趣あふれる雰囲気を感じながら、のんびりとした時間をお楽しみください。
ダイナミックな野湯「カムイワッカ湯の滝」(斜里町)
知床硫黄山の中腹から涌き出る温泉が川に流れ込み、滝そのものが温泉になっています。入口から滝の上部までは往復で約30分ほど。温泉の滝を沢登りのように登りながら、一の滝の滝つぼを目指します。途中、急な登りや流れが速い場所があるので要注意。滑り止めのくつ下やかかと固定のサンダルがあると安心です。上部にある滝つぼは水温30度程度の天然露天風呂。寒さを感じてしまう場合には無理をせず、足湯として楽しみましょう。
自由に利用できる期間は、例年6月~9月末頃。マイカー規制やシャトルバス運行期間などがあるので、お出かけ前には必ず下記ページをチェックしてくださいね。
▶知床自然センター
https://center.shiretoko.or.jp/sightseeing/kamuiwakka/
岩尾別温泉「三段の湯」・「滝見の湯」(斜里町)
羅臼岳のウトロ側登山口に湧く岩尾別温泉。一軒宿「地の涯」近くに、原生林に囲まれた2つの野湯があります。
ひとつは、名前の通り三段の湯船からなる「三段の湯」。上段から熱い温泉が注がれ、下段に行くに従い湯温が低くなります。それぞれの湯船に浸かりながら、自分好みの温度を探してみるのも楽しみのひとつです。それぞれの湯船は岩肌が露骨にむき出しになっていて、野生的な印象が特徴です。
さらに50mほど進んだ先にあるのが「滝見の湯」。こじんまりとした湯船で落差約5mほどの滝を眺めながら入浴を楽しみます。お湯が熱い場合は沢水で調節するというワイルドさも。
岩尾別まで足を運んだら、ぜひ2つの秘湯を訪れてみてください。どちらも脱衣所はありませんのでご注意を。
※冬季は温泉までのアクセス道路が閉鎖されるので、4月末頃から10月末頃までの期間限定利用となります。