令和3年度道内観光産業経済効果調査の推計結果について (新型コロナウイルス感染症が及ぼす北海道観光への影響について)
- お知らせ
公益社団法人北海道観光振興機構では、令和3年度に実施した道内の観光産業経済効果調査(北海道来訪者満足度調査の中で実施)の推計結果の確定版をこのほど取りまとめましたので、お知らせします。
【令和3年度・北海道観光産業経済効果調査推計結果(確定版)】
1.概要
◼ 総観光消費額は5,350億円と前年度の4,354億円から996億円増加(+22.9%)したものの、コロナ禍前の令和元年度1兆5,159億円からは9,809億円の大幅な減少(▲64.7%)となり、依然として厳しい状況にある。
◼ 総観光消費額が前年度対比増加したことに伴い、経済波及効果(生産誘発額)も6,926億円と前年度6,364億円から562億円増加(+8.8%)したが、令和元年度の2兆1,910億円からは1兆4,984億円減少(▲68.4%)した。
◼ 観光産業における雇用誘発効果(新規)は、実態経済(新型コロナウイルス感染拡大) において雇用調整が進んでおり参考値とした。(令和3年度は約6.0万人、前年度は 約6.2万人)
2.新型コロナウイルス感染拡大による影響について
今回調査を実施した令和3年度は、依然として新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言やまん延防止等重点措置といった行動制限の発令が全国各地で繰り返されていた。 そのような状況において、総観光消費額や経済波及効果は令和2年度と比較するとやや改善したものの、コロナ禍前の令和元年度からは遠く及ばない結果となった。観光産業における消費活動は、道内のサービス業や宿泊業、運輸、商業、食品製造業など様々な産業に幅広く波及しており、同年度の総観光消費額の大幅な減少は、地域経済にとって大きな損失であると言えます。
※本調査は、令和3年度北海道観光入込客数調査報告書(令和4年9月北海道経済部観光局発表)の公表値を参考に、当機構が令和4年3月にまとめた調査結果を再精査した結果です。
※令和3年度北海道来訪者満足度・観光産業経済効果調査の全体版(令和4年3月時点)について は、観光機構の公式サイト「北海道の観光統計データサイト」にも公表しています。また、「北海道の観光統計データサイト」では過去の同調査の調査データを表やグラフで公表しています。
https://statistics.visit-hokkaido.jp/pdf/ 「北海道来訪者満足度調査報告書」
https://statistics.visit-hokkaido.jp/graph/#category--economic-spillover 「経済波及効果の推計」
詳細については、下記ニュースリリースをご参照ください。