おいしさの秘密を徹底追及!北海道の乳製品
見渡す限りの草原で牛がのんびり草をはむ……皆さんがイメージするような牧歌的な風景が広がる北海道は、牛乳の生産量が全国NO.1。新鮮でおいしいミルクを使った乳製品も充実しています。そんな乳製品のおいしさの秘密と注目ポイントをご紹介します。
酪農王国、北海道
涼しい気候を好むデリケートな乳牛にとって、北海道の爽やかな気候と広い大地はまさに楽園。質の良い牧草を食べ、快適な環境でストレスなくのびのびと育つので、格別においしい牛乳ができるのです。そんな最高品質の牛乳を原料に作られる濃厚でコクのあるバターやチーズは、有名シェフや多くの高級店から指名されるほど。理想的な環境で乳牛を育てることができる北海道は、まさに「酪農王国」なのです。
日本最高レベルの牛乳を飲み比べ!
自然豊かな北海道の牧場では、乳搾りやえさやりなど、牛たちとの触れ合いを楽しめる酪農体験も人気です。体験のひとつとして、できたての乳製品を試飲・試食できるのも嬉しいポイント。牧場で飲む搾りたての牛乳は、いつも飲んでいる牛乳の味とは一味違います。スッキリした飲み口だったり、まろやかでコクがあったり、味わいは牧場によってさまざまで、牛乳はちょっと苦手という人でも飲めてしまうことが多いそうです。牧場を巡って飲み比べてみると面白いですよ。
一般に販売されている牛乳は、生乳に加熱・殺菌処理を施したもの。新鮮な生乳をすぐに加工できるよう、道内に大規模工場を置いている乳製品メーカーも少なくありません。「雪印メグミルク」や「よつ葉乳業」の工場では牛乳の製造ラインが見学できるほか、北海道でメジャーな乳製品メーカー「サツラク」の製造工場が併設された「サツラクミルクの郷」では安全な牛乳を届けるための厳しい検査の様子なども見学可能です。
乾杯は牛乳で!? 中標津町のユニークな条例
道東エリアの中標津(なかしべつ)町は、「酪農のまち」として有名で、なんと人口より乳牛の数の方が多いんです!そんな中標津町にあるユニークな条例が「牛乳で乾杯条例」。町のお祭りやイベントはもちろん、仕事の飲み会も、ビールやワイン、日本酒ではなく、牛乳で乾杯するのです。メニューに牛乳がある居酒屋も少なくないとのことなので、中標津に行ったときは、「とりあえず牛乳!」で乾杯ですよ。
質の高いミルクの味を生かしたナチュラルチーズ
作り手の創意工夫と風土を生かした製法で、世界的にも高い評価を受け、多様に進化してきた北海道のナチュラルチーズ。
北海道の気候はチーズの発酵に適しており、その中でも特に十勝エリアには道内のチーズ製造工場の半数が集中しています。チーズの種類はさまざまですが、表皮の風味が強く中身はまろやかなウォッシュタイプのチーズや、カマンベールなどの白カビチーズなどが比較的多く作られています。
十勝の「共働学舎新得農場」では、国際コンクールで金賞を受賞するほど高品質なナチュラルチーズが作られていて、カフェではそのチーズを使った料理を提供しています。トロトロのチーズをパンやじゃがいもにかけて食べるラクレットチーズは絶品!チーズの食べ比べセットもあるので、好みのものを見つけましょう。
同じく道東を代表するチーズ工房「白糠酪恵舎」でも、しぼりたての生乳にこだわった多彩なチーズを作っています。直売所もあるので、お土産にもぴったり!
進化し続ける北海道地チーズ、食べない手はありませんよ。
どこへ行っても、ソフトクリーム天国!
北海道でぜひ味わいたいスイーツ、それはソフトクリーム!ドライブ中に「ソフトクリーム」と書いた、のぼりを見かけると、つい寄り道したくなってしまいます。はてしない青空と大自然の中で食べる、新鮮なミルクを使った甘~いソフトクリームは絶品です!
バリエーションが豊かなことも北海道のソフトクリームの特長。名産品を使った北海道ならではの味など、何度でも食べたくなること間違いありません。富良野や夕張などメロンの名産地では、カットメロンにソフトを乗せた「メロンソフト」が大人気。また、十勝平野を一望できるナイタイテラスで提供している、バニラとチョコの白黒を牛に見立てた「ウシソフト」もインスタ映え抜群です。
北海道を周遊するなら、ご当地ソフトクリームの食べ比べがおすすめです。富良野の「ラベンダーソフト」や美瑛の「青い池ソフト」など、地域の観光スポットにちなんだカラフルなソフトは見た目も◎!知床のこけももソフトや小樽のナイアガラ風味のソフトなど、特産品を使用したソフトクリームも思い出に残るおいしさです。
美味しすぎる!セコマのオリジナルソフト
北海道内を中心に展開するコンビニ「セイコーマート(セコマ)」のオリジナルソフトは地元民にも大人気!北海道のなかでも特に酪農が盛んな豊富町のミルクの濃厚な風味そのままの味わいで、コーンの先までアイスが詰まっていて最後までおいしさが楽しめます。メロンや期間限定のハスカップなど、北海道ならではのフレーバーも揃っています。
大自然の中で味わうジェラート
北海道のジェラートは素材にこだわったハイクオリティなものばかり。牧場に隣接している販売所で、のどかな風景を眺めながら味わうのも最高です。見た目もカラフルで可愛いジェラートで、大自然を背景にフォトジェニックな1枚をパチリ!
- ジェラート札幌果林樹
- 一風変わったジェラートなら、札幌の酒店「地酒仙丸」に併設された「果林樹」がおすすめ。道内TV番組の企画で「美味しいアイスの店」の1位になったこともある名店です。素材の味わいを活かした定番ジェラートはもちろん、泡盛や日本酒などを使った、酒屋さんならではのジェラートも大人気です。
- ジェラート札幌果林樹公式サイト
- ウエモンズハート
- 帯広にあるウエモンズハートでは、多くのレシピの中から毎日18種類のフレーバーが店頭に並びます。十勝や道内産の無農薬・有機栽培の材料にこだわり、隣接の広瀬牧場で搾られた新鮮な生乳で毎日手作りされるジェラートは、素材本来の味を楽しめます。生産者の優しさを感じるスイーツです。
- ウエモンズハート公式サイト
- レークヒル・ファーム
- 洞爺湖を眼下に、羊蹄山を望む絶好のロケーションを楽しめるお店。牧場に併設されたカフェでは、ジェラートのほかにもチーズやジャムなどのオリジナル商品も購入できます。広い牧草地になっているお店の外では、レジャーシートを広げてくつろぐカップルや、貸し出しのボールなどで元気に遊ぶ子どもたちの姿も。
- レークヒル・ファーム公式サイト
- ミルティーロ
- 千歳空港から車で約20分の場所にあるお店。目の前の畑で収穫された有機栽培のブルーベリーをはじめ、こだわりのフルーツを使って本場イタリアの製造方法で丁寧に手作りされたジェラートを目当てに多くの人が訪れます。小鳥のさえずりに耳を傾けながらおいしいスイーツを食べて過ごすのも贅沢な旅時間となりそうです。
- ミルティーロ公式サイト