洞爺湖と支笏湖には湖面に立てる場所「ゼロポイント」がある⁉

洞爺湖と支笏湖には湖面に立てる場所「ゼロポイント」がある⁉

ともに支笏洞爺国立公園内にある日本有数のカルデラ湖、洞爺湖と支笏湖。この二つの湖には、湖面に立てるポイントがあることをご存知ですか? 実際に行ってみると、まるで自分が超能力者になって水面を歩いているような、非日常の不思議な感覚が味わえる場所でした。

実際に湖面に立てる場所に行ってきた!

  • 洞爺湖の湖面に立てる岩のひとつ

湖面に立てるポイントは「ゼロポイント」と呼ばれています。湖面に立つといっても、実際に水面に立っているわけではなく、あたかも水面に立っているように見える……というのが真相。なぜそのように見えるのかというと、水面から顔を出すか出さないかという岩が湖の中にあるからです。


支笏湖は、平均水深265mという国内二番目の深度。そんな深い湖に湖面まで届くほどの岩があるのでしょうか? 「支笏ガイドハウスかのあ」代表の松澤さんによると、支笏湖南部の遠浅の地形には大きめの岩が点在しており、湖の水位によっては岩の頂上部が水面とほぼ同じ高さになるとのこと。一方、「洞爺トイボックス」代表の納谷さんによると、洞爺湖の北西部、浮見堂公園近くの比較的浅い場所に「湖面に立てる岩」がいくつかあるそうです。

  • 湖面に立てる岩から下をのぞく

実際に洞爺湖の「湖面に立てる岩」に立ってみると、一人立つのがやっとです。試しに二人で乗ってみると、抱き合ってバランスを保っていないと落ちてしまいそうなほどの小さな岩でした。 この日の岩は、水面ちょうどというわけではなく、足首まで水に浸かるほどの高さ。鏡のような湖面が周囲に広がる見たことのない風景が広がっていました。


「湖面に立てる岩」は、季節や天候による水位の上下で立てる場所も変わってくるそうです。岩に立つためにはカヌーでポイントまで行く必要がありますが、凪の時間帯に限られることや安全面のこともあり、支笏湖でも洞爺湖でもゼロポイントに行くためのカヌーツアーは原則として行われていません。

高い透明度を誇る湖はカヌーツアーに最適

支笏湖と洞爺湖の魅力の一つが、その高い透明度。特に支笏湖は環境省の水質調査で何度も日本一に認定されてきました。カヌーに乗って、湖面すれすれから湖の奥深くまでのぞいてみましょう。


「洞爺トイボックス」は、洞爺湖北西部でカヌー体験を実施しています。1時間程度の「お気軽プチ☆カヌー」から、湖畔でスイーツとティータイムを楽しめる「スイーツカヌー」まで多彩なメニューは特に女性層から人気です。湖底の色の違いなど、カヌーで巡らないとわからない洞爺湖の一面に触れることができます。


「支笏ガイドハウスかのあ」は、支笏湖でカナディアンカヌーを体験できるカヌーツアーを実施しています。「SotoCafeカヌーツアー」は、湖畔でのカフェタイムも楽しめるとあってこちらも女性に大人気。湖底にたくさんの大木が沈む「眠りの森」も、透明度が高いからこそ見られるスポットです。


どちらの湖のカヌーツアーも夏季に行われています。この時期に支笏湖と洞爺湖を訪れたら、ぜひ参加してみては。時間をかけて豊かな自然に触れてみると、意外な発見があるかもしれません。



取材協力

洞爺トイボックス(洞爺湖町) 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺町224番地1 TEL:0142-87-2355

支笏ガイドハウスかのあ(千歳市) 北海道千歳市支笏湖温泉 TEL:0123-25-2430 ※写真提供:松澤さん

【注記】「TOYA TOYBOX」と「支笏ガイドハウスかのあ」では、ゼロポイントへ行くためのツアーは行っておりませんのでご了承ください。

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