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旭川は家具工場と美しい手工芸品で知られています。これは広大な土地で、森林も多いので、良質な木材が豊富にあるからでしょう。旭川空港から工場のひとつ、北の住まい設計社を訪ねてみましょう。東川町の中心から車で30分ほどのところにある、元小学校を改装した家族経営の会社で、職人たちが活躍する家具工場のほか、倉庫がいくつかあり、ショールームでは北欧のデザイナーを中心とした他メーカーの製品とともに、手作りの製品が展示されています。緑に囲まれた素敵なカフェもあり、ここで昼食をとるのもいいですね。

世界的に有名な建築家である隈研吾氏が、旭川市の郊外である東川町に新しいプロジェクトを立ち上げるなど、快適さに惹かれてこの地に定住する人が年々増えているのは偶然ではありません。東川町は上水道のない町で、町民全員が毎日、おいしい大雪山系の天然水で暮らす、北海道で唯一の町です。もちろん水道代は無料です。

東川町を後にし、北海道の夏の宝石、美瑛と富良野に向かいます。この2つの町は、広大な風景と印象的な色彩の花畑が特徴で、国内外でもその名を知られています。カメラやスマートフォンを片手に、ラベンダー、チューリップ、ひまわり、アネモネが咲き乱れる畑の素晴らしい光景を目に焼き付けながら歩くと、その景観に酔いしれることでしょう。

すでに鮮やかなパレットにもう1色追加します。美瑛町中心部から車で20分くらいの素晴らしい青い池です。この池は、近くの十勝岳の噴火から身を守るために地元住民がダムの建設を決定した後に形成されたと言われています。いずれにしても、この場所の景色は格別です。そのため、Apple社はこれを自社のコンピュータの公式壁紙に採用し、広く知られることになりました。池の上流にある「白ひげの滝」も青く見えるので、ここまで来たら必見です。

多くの方々の北海道のお気に入りの観光地は、広大な空間と花畑だと思いますが、山もあることを忘れないでください。北海道なら蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山を思い浮かべる方が多いと思いますが、北海道の中心には大雪山系が連なり、晴れた日には人気のトレッキングスポットです。活火山である旭岳は特に美しく、火口近くの頂上まで登ることができ、秋には見事な紅葉が見られ多くの観光客が訪れる人気の場所です。

これまで語らなかったもう一つの北海道の楽しみは、食と農産物の多様性です。特に果物が豊富なことで有名で、甘いメロンやスイカなどは高値で取引されることもあります。ホワイトコーンやトマトも地元の特産品です。後者は果物よりも糖度が高くなり、上品な甘みとジューシーな味わいが人気の一品です。富良野を車で走っていると、道端で野菜を売りに来た農家さんに出会うことがあります。採れたての農作物と生産者との和やかなひとときを楽しめるのも北海道旅行の楽しみの一つです。

この夏、北海道が私たちに見せてくれる自然の中で、最も忘れがたい瞬間をひとつだけ残すとしたら、間違いなく星野リゾートトマムの雲海テラスから見る雲海でしょう。山々から昇る朝日が、一瞬一瞬に無数の色彩を見せ、刻々と変化していくこの光景の美しさは、筆舌に尽くしがたいものです。

太陽が昇ると、私たちは遠くの山々の素晴らしい光景に驚嘆します。 ホテルから約80分、とかち帯広空港へ向かいます。 幸せで素敵な思い出がいっぱいです。 北海道は空から、すぐには忘れられない最後のパノラマを見せてくれます。