北海道と共に生きる、拘り続けるもりもと

北海道と共に生きる、拘り続けるもりもと

千歳市に拠点を置き、近隣の町の食材を可能な限り使用している製菓会社もりもとの創業以来変わらない理念は、おいしいお菓子・パンを通してお客様に喜びと感動をお届けし、豊かな心・幸せな地域社会の実現を目指すことです。地元で「千歳のもりもとさん」と親しまれている森本さんに北海道産素材への拘りと、お菓子を通じて感じている北海道への思いを伺いました。

Profile

株式会社森本代表取締役社長

森本真司(もりもと しんじ)さん

1949年(昭和24年)に千歳市で創業した和洋菓子とパンの製造販売の株式会社もりもとの3代目社長に2017年(平成29年)就任。看板商品のハスカップジュエリーは1984年(昭和59年)に、全国菓子大博覧会内閣総理大臣賞を受賞しています。

製品の品質を確保する

「当初はパンや日本の蒸し饅頭から始まり、時代の変化に合わせて徐々に和菓子やビスケット、ケーキなどの部門を拡張し、北海道の人々の生活に合わせて美味しさで喜んでいただけるよう歩んできました。おいしいお菓子を提供するだけでなく、原材料の管理と生産者との友好関係にも力を注いでいます。生クリーム、小麦粉、卵など、製品作りに欠かせない基本食材を毎週購入し、鮮度と品質をチェックしています。北海道は多くの優れた食材を生産することができますが、長年の経験から、同じ作物でも地域や生産者によって味が異なるので、早い時期に積極的に試食をし、製品の品質を確保するために理想的な農家と直接契約を結んでいます。また、穫れたてのおいしさを届けたいとの思いから、毎年収穫後にハスカップジュエリーヌーボーや北海道どら焼きヌーボーなどの期間限定商品を発売しています。」

ハスカップとは?

ハスカップはどんな果実ですか?また、看板商品ハスカップジュエリーの拘りは何ですか?


「ハスカップは北海道で栽培されている珍しい果物で、サイズも色もブルーベリーに似ていますが、栄養価が高いのが特徴です。富良野市、栗山町などに農園があり、収穫時期は6月末〜7月末までの1ヶ月間です。果実は皮が非常に薄く水分含有量が多いため、食べた瞬間に甘みよりも鮮烈な酸味が口いっぱいに広がります。手作業で収穫する必要があるため、新鮮な果実が市場に出回ることはめったにありません。」

ハスカップジュエリーの誕生

「40年以上の歴史を持つハスカップジュエリーは、研究開発の当初、ハスカップの実は酸味と甘味はあるが、苦味と渋味もあり、せいぜいジャムとしてしか使用できないとスタッフは感じていました。その後、ジャムをビスケットで挟んでみましたが、無添加のジャムは流れ出てしまうので、チョコレートでコーティングしたり、特製クリームで包んで層を増やしたりと徐々に現在の形に改良して、北のちいさなケーキ ハスカップジュエリーが完成しました。」


「おすすめの食べ方としては、出来たばかりのハスカップジュエリーのビスケットはまだ固いので、数日間冷蔵庫で保管するとジャムの水分を吸収し、味が染み込んで柔らかくなります。冷蔵庫から出してそのまま食べるも良し、常温に戻してから食べるも良しです。」

おすすめしたいお土産

「ハスカップジュエリーの他にも、北海道を訪れる観光客におすすめの自慢の商品もあります。北海道の水とトマトを使用した「太陽いっぱいのゼリー」や、クッキーとチョコレート、そして北海道産果実のコンフィチュールを合わせた「北の散歩道」は人気商品です。また、旅行中に千歳市に来た場合は、もりもと本店限定の「至福のいちご大福『ゆめ』」と「千歳本店手づくりどら焼き」をお勧めします。「至福のいちご大福『ゆめ』」は、苫小牧産のいちごを使用し、北海道産の小豆と北海道産の餅粉を求肥にして使う北海道産に拘った商品です。「千歳本店手づくりどら焼き」は、通常販売のどら焼きの2倍量を使う餡には、芽室町産の「エリモ小豆」を使用し、毎朝和菓子厨房内で炊き上げた餡を職人がひとつひとつ、もちもちした食感で焼き上げた皮に挟んで仕上げています。」

支笏湖の恵み

千歳市を本拠地とし、できるだけ近隣の町の食材を使った製菓会社ができたのも、千歳市にある観光名所・支笏湖のおかげだと森本さんは言います。「支笏湖の清らかな水は良質な食材を育むため、この水は食料の源です。そして、美しい支笏湖は心に残る千歳の一番の魅力でもありますので、ぜひ宿泊して、朝夕で移り変わる湖の美しさを体感していただきたいと思います。」

暮らしに寄り添うおいしい日常

「自分のルーツを決して忘れないという心を持ち、地域住民や業界関係者への還元にも積極的に取り組んでいます。もりもとの企業理念は、暮らしに寄り添うおいしい日常が、家族のぬくもりや喜び、やすらぎの原点であり、人と人の絆をさらに深めることができると考えています。そして、地元の食材を積極的に活用し、地元食材の認知度と消費を拡大するなど持続可能な開発目標を掲げ、おいしいお菓子を提供し、北海道とともに成長していきます。」

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