一度は行きたい北海道の5つの離島

一度は行きたい北海道の5つの離島

海に囲まれた北海道には数々の絶景が広がる5つの離島があります。

それぞれに個性ある離島はとっても魅力的!

 ゆったりとした島時間の中、ある島では希少な高山植物が風に揺れ、またある島では数え切れない海鳥が大空を飛び交います。

フェリーで海に飛び出して、だんだんと近づく島に心を躍らせるのも離島の楽しみ方の一つ。

島しか味わえない非日常体験はきっと忘れられない思い出になるはず。

ここでは、一度は訪れてみたい5つの離島を紹介します!

利尻島・礼文島

利尻島・礼文島は、日本最北の国立公園「利尻礼文サロベツ国立公園」の一部で、山岳やお花畑、湿原など変化に富んだ景観を楽しむことができます。

特に両島、ここでしか見ることができない固有の植物が多く生息し、毎年訪れる観光客を魅了しています。


利尻島・礼文島へは稚内からフェリーで行くことができるほか、利尻島へは飛行機かフェリーで訪れることができます。

飛行機は新千歳空港、丘珠空港から約50分。

利尻島と礼文島は約40分で互いの島へ移動することができます。


島のシンボル利尻山が美しい!利尻島

利尻島の見どころと言えば、なんといっても利尻山! 

利尻富士とも呼ばれる見事な姿は、まさに島のシンボル。

実は、あの銘菓「白い恋人」のパッケージに描かれているのも、この利尻山なんです。


島内には人気観光スポット「オタトマリ沼」をはじめ、利尻山をぐるりと囲むように、「利尻十六景スタンプラリー」が設置されています。

その中でも随一の人気スポットは「姫沼」から見られる「逆さ利尻富士」。

風がない早朝には、周囲800mの小さな湖がまるで鏡のように利尻富士を映し出します。

原生林に囲まれた湖面に映し出される姿はため息が出るような美しさ。

ちょっと早起きしてでも、一見の価値ありです! 

また、6~7月には季節限定の絶景が楽しめます。

この時期になると、島北部の「富士野園地」にはエゾカンゾウが咲き乱れます。

まるで黄色い絨毯のように広がるエゾカンゾウ。

その背後に利尻富士がそびえる様子は利尻の短い夏の象徴的な風景です。

エゾカンゾウの花言葉は「憂いを忘れる」。

日々の憂いを忘れ、目の前に広がる大自然に身も心も浸ってみませんか?

利尻島最北部の小高い丘に位置する夕日ヶ丘展望台は、海も山も360度を見渡せる絶景スポットです。

春から夏にかけては花々が咲き乱れ、秋はススキが黄金色に輝く。水平線へ沈みゆく夕日は忘れられない思い出に。

利尻島・礼文島を訪れたなら、食べたいグルメNo.1はやっぱり"うに"!

ここではあっさりとした上品な甘さが特徴の「キタムラサキウニ」やコクがあり濃厚な「エゾバフンウニ」が食べられます。

栄養豊富な海で、最高の利尻昆布を食べて育ったこのエリアのうには塩水で保管されているのが特徴。

ミョウバンを一切使っていないから、うに本来の味が楽しめます。例年6月~8月がうにの旬の時期。

舌の上に乗せれば、とろけるような食感と甘み、そして濃厚なコクが押し寄せます。

一口、もう一口とお箸を持つ手が止まりません。


ご飯を覆いつくす様にうにが敷き詰められた名物「うに丼」はこれはぜひとも食べなきゃもったいない!

ちょっと奮発してでも食べる価値のある逸品です。

素材の味を引き出す天才 利尻昆布!

もう一つ、このエリアのグルメを語る上で欠かせないのが、利尻の名を冠した利尻昆布の存在。

利尻島では毎年7月ごろになると、島内のいたるところで昆布が干されている様子を目にし、夏の風物詩にもなっています。利尻昆布は質の高い高級昆布として知られ、京都の会席料理や湯豆腐などでも好んで使われています。

香り高い澄んだ出汁は、素材の味を邪魔することがなく、なおかつしっかりとした旨味が感じられるのが特徴です。

利尻・礼文のウニはこの旨味の強い利尻昆布を食べて育っているのもおいしさの秘訣です!

素材の味を引き出す天才 利尻昆布!

約300種の花々咲き乱れる日本最北端の離島 礼文島

別名「花の浮島」と呼ばれる礼文島。

5月の中旬になると、通常、標高2,000m以上の山でなければ見ることができない高山植物が標高500mに満たない島内のあちこちで咲き、高山植物が浜辺に咲くのはとても珍しい光景。

国内最北部に位置し、まるで山の上のように冷涼な気候。

そして吹き付ける潮風で、背の高い木が育たたない礼文島は高山植物の生育に最適な環境だからこそ、礼文では厳しい登山をすることなく、高山植物を楽しむことができるのです。

礼文島で見られる花々の数は300種類にも及びます。

そしてその中には、ここ礼文でしか見られない固有種もあります。

例えば、礼文のマスコットキャラクター「あつもん」のモチーフになったレブンアツモリソウもその一つ。

5月下旬~6月上旬にかけて咲き、黄白色で袋状の独特な形状をした花は、訪れる人の目を楽しませてくれます。

島内にはこうした花々との出会いを含め、礼文の魅力を感じられるコースが7つ用意されています。

利尻島に比べると、礼文島は起伏ある地形が特徴的。小高い丘に登れば、海へと続く斜面が現れたり、島全体を見渡すパノラマが広がったりと、変化に富んだ景観を楽しめます。とはいっても標高は高くても500m程。体力に自信がない方には、アップダウンが少ないコースも用意されています。

体力・スケジュールに合わせてコースを選び、風光明媚な利尻の大自然に身を浸してみませんか?

天売島(てうりとう)・焼尻島(やぎしりとう)

利尻島から南へ約75km、羽幌町から西へ約25kmの沖合に2つ並んで浮かぶ島、それが天売島と焼尻島です。

島までの拠点となるのは、札幌から車で約3時間、旭川から約2時間の距離にある羽幌町。

羽幌から焼尻島までは高速船で約35分、焼尻島から天売島までは約15分で到着します。


ともに小さな島ですが、天売島はバードウォッチャーが憧れる海鳥の楽園、島の1/3が原生の森に包まれた焼尻島とそれぞれ異なる特徴を持っています。

どちらも周囲10kmちょっとなので、観光の際には港で借りられるレンタサイクルが便利に利用できます。

ペダルを踏み出せば島の外周に沿って整備された道から、美しい水平線を眺めることができます。


100万羽が飛び交う海鳥の島 天売島

天売島は海鳥の楽園。

300人の人口に対して、100万羽を超える海鳥が集まる大繁殖地。

3月から8月にかけて絶滅危惧種のオロロン鳥や、ウトウをはじめとする多くの海鳥が訪れるバードウォッチャーの憧れの島となっています。

日本海から吹き付ける強風と荒波によってできた断崖絶壁は海鳥たちにとって敵から身を守ることができる格好の場所なのです。

特にファンを魅了するのは、夕暮れの時間帯。水平線に陽が沈むのにあわせ、海から帰巣する海鳥。

まばらだった鳥たちが次第に増えていき、やがて一斉に飛び交う姿は圧巻です。

海鳥が見られるツアー

せっかく天売島へ来たなら海鳥を見られるガイドツアーへ参加してみませんか?

日中の参加なら「海鳥繁殖地ガイドツアー」がおすすめ。季節に合わせて、立ち寄るスポットを選んでくれるのがポイント! 時期やタイミングによって、見られる海鳥が変わります。

そして、夜間のおすすめは「ウトウ帰巣ナイトガイド」。地球上で天売島でしか見られないという、海鳥の群飛が見られる人気のツアーで予約が必須です。プロのガイドさんによるレクチャーを受けて、海鳥の生態を学びましょう!

海鳥が見られるツアー

ゆったりと流れる島時間が"幻の羊"を育む 焼尻島

焼尻島は原生林と羊の島と言えるでしょう。

島の3分の1は原生林に覆われており、約50種、15万本以上の樹々が緑のトンネルを作り出します。春や秋に森に入れば、そこでは渡り鳥の歌声が聞こえてきます。また樹々に目をやると、変わった形状をした樹があることに気が付きます。例えば「オンコの荘」では高さはわずか1mながら、枝の広がりは10mにもなる巨木が並びます。冬の過酷な気象が形つくった樹木の不思議な曲線美、その姿からは、強い海風や雪の重みに耐えながらも、懸命に生きる力強さが感じられます。

そして、原生林を抜けると、突然に視界が開け、目の前には北欧を思わせる牧草地帯が広がります。

その中で、迎えてくれるのは、白い羊毛から覗かせる黒い顔がかわいらしいサフォーク種の羊たち。

外敵のいないストレスフリーなこの島でミネラル豊富な牧草を食べて育った羊たちは、「焼尻サフォーク」として高級フレンチレストランでも愛用されています。

焼尻サフォークのラム肉は羊肉特有の臭みがほとんどなく、甘みが感じられる国内最高峰の品質。

それでいて、年間出荷頭数は約200頭と少なく、まさに幻のお肉。

焼尻に訪れた際はぜひご賞味あれ。

心を癒す"奥尻ブルー"奥尻島

奥尻島は5つの離島の中で、唯一道南に位置する島。

江差町からフェリーで約2時間10分、あるいは函館空港から飛行機で約30分で訪れることができます。奥尻島のシンボルともいえる存在が「鍋釣岩」。高さが19.5mにもなる巨大な岩は、真ん中にぽっかりと穴が開いています。まるで鍋の取っ手(つる)のように見えることから、その名が付けられています。夜にはライトアップが、また背景にイカ漁の漁火がまるでイルミネーションのようにこの岩を彩り、幻想的な景色を生み出します。


透明度の高いこの島の海は、エメラルドに輝き「奥尻ブルー」と呼ばれています。この海の美しさを堪能する棚、ウィンドサーフィンやカヤック、SUPなどのマリンスポーツが最適。一息ついて、ふと海を覗きこめば、海中にいるウニさえも見えてしまう透明度はきっとあなたを魅了してくれるはず。そして、島まるごとが絶好の釣り場でもあります。

そしてこの島の魅力の一つが、豊富なグルメ! 

いまでは北海道の郷土料理として知られる「三平汁」の発祥もこの奥尻島だと言われています。


他にも、ウニやアワビが絶品なのはもちろんのこと、特におすすめしたいのがホッケです。ホッケは鮮度が落ちるスピードが早いため、一般的には開きなどの形で食べられています。

しかし、ここ奥尻島では新鮮なホッケが手に入るため、「ホッケのしゃぶしゃぶ」が一般的な家庭料理として根付いています。

脂ののったホッケを、熱々の出汁にサッとくぐらせた贅沢な一品。ぜひお試しあれ。

"テロワール"を味わう 奥尻ワイン

奥尻島を訪れた際は、奥尻ワインも要チェック。

ワインの世界には、ブドウの産地による個性のことを表現する"テロワール"という言葉があります。そして、海に囲まれた奥尻島の環境はブドウの産地としては特徴的なもの。だからこそ、天然のミネラルたっぷりの奥尻ワインの味わいは余韻に潮の香りを感じるともいわれ、奥尻ならではのテロワールを存分に感じられる逸品なのです。

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