北海道の必訪スポット、7つの国立公園
北海道には7つの国立公園があり、それぞれが多様な自然景観を持っています。これらの公園は、景観の保護、生物多様性の維持、そして人々が自然と触れ合う場としての役割を果たしています。7つの公園の総面積は約7,620km²で、静岡県や宮崎県の面積とほぼ同じです。これは、北海道がどれだけ広大な自然に恵まれているかを示しています。国立公園は、自然を保護し、後世に伝えるための重要な存在です。
阿寒摩周国立公園
雄阿寒岳・雌阿寒岳などがそびえ、森と湖と火山のおりなす北方的な原始景観を誇る公園です。世界一といわれるほどの透明度を誇る摩周湖は神秘の湖といわれ、また、ラムサール条約に登録されている阿寒湖のマリモは国内で唯一の生育地として特別天然記念物に指定されています。
大雪山国立公園
北海道の屋根ともいわれる山岳公園で、柱状節理の断崖がそそり立つ層雲峡や天然湖である然別湖などすぐれた景勝地が多く、温泉も各地に点在しています。
支笏洞爺国立公園
支笏湖・洞爺湖の2大カルデラをはじめ、現在も活動中である有珠山・樽前山、美しい円錐形の山容で蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山、登別地獄谷をはじめ各所で湧出する温泉など、火山によって生じる様々な地形や現象に身近にふれることができる公園です。
知床国立公園
険しい連峰と奥深い原生林、海蝕崖による豪壮な海岸風景などの景観と、海岸・草原・森林・河川・湖沼・高山などのさまざまな環境の中に原生的で多様な生態系が一地域にまとまっているのが特徴です。
利尻礼文サロベツ国立公園
利尻島、礼文島、砂丘列の発達した抜海・稚咲内海岸、サロベツ川流域に形成されラムサール条約に登録されている広大なサロベツ原野など変化に富む景観を誇り、また、国内有数の渡り鳥の中継地としても知られています。
釧路湿原国立公園
大部分はヨシ草原とハンノキ林などからなる低層湿原で、蛇行する原始河川などとあいまって広大な水平的景観を呈しています。特別天然記念物のタンチョウなど貴重な動植物の生息・生育地でもあり、湿原の主要部は「ラムサール条約」の登録湿地に指定され、国際的にも高く評価されています。
日高山脈襟裳十勝国立公園
2024年6月25日に指定された日本で35か所目の国立公園。南北およそ140kmにわたって連なる日高山脈を中心に、アポイ岳、豊似湖、襟裳岬及びその周辺海域を含む区域で、陸上部分がおよそ2,457 km²と日本最大の国立公園です。