札幌のモエレ沼公園とは?桜や冬の雪遊びなど四季の見どころや必見施設をご紹介
北海道の中でも札幌を代表するアートスポット、モエレ沼公園。自然とアートが融合する気軽にアートに触れ合える公園です。ここではそんなモエレ沼公園の見どころや必見スポット、季節ごとの楽しみ方などをご紹介します。札幌観光をする際の参考にぜひご覧ください。
モエレ沼公園はどんな場所?
北海道の札幌市内にあるモエレ沼公園は、廃棄物処理場の跡地にできた都市公園。「全体をひとつの彫刻作品とする」というコンセプトのもと、世界的な彫刻家イサム・ノグチによって設計されました。東京ドーム約40個分もの広大な敷地には126基もの遊具が設置されており、見どころがたくさん。地元民から観光客まで多くの人に親しまれている札幌を代表するアートスポットです。
※遊具エリアは順次改修工事を行っています。現在使用できる遊具は公式サイトからご確認ください。
モエレ沼公園内の必見スポット
公園内には、イサム・ノグチによる自然とアートが融合したユニークなデザインのスポットが多くあります。特に見逃せない必見スポットを6ヵ所ご紹介します。
- ガラスのピラミッド「HIDAMARI」
- 公園を象徴するモニュメント。公園の文化活動の拠点となる施設で、館内にはギャラリーやショップ、レストランがあります。休憩場所として利用できるアトリウムは、四季折々の風景や太陽の光をガラス越しに感じられる開放的な空間。週末には音楽やダンスの展覧会など、さまざまなイベントが開催され活気が集まる場所です。常設のイサム・ノグチギャラリーでは、イサム・ノグチや公園設計の歴史に触れられます。
- モエレ山
- 不燃ゴミや建築の際に残った土を積み上げて作られた人工の山で、公園内最大の造形物。札幌市東区唯一の山として地域のランドマーク的存在となっています。高さ52mの山頂までのルートは直線ルートや曲線ルートなど3方向5つに分かれており、いずれも10分弱で登ることが可能。開放感あふれる頂上の展望台からは札幌市内を見渡せます。
- 海の噴水
- 公園の中央にある直径48mの巨大な噴水。プログラムには2種類あり、40分のロングバージョンと15分のショートバージョンを、1日に合わせて3~4回運転しています。高さ25mまで噴き上がる噴水は、まさに「水の彫刻」そのもの。夜にはライトアップされ、昼とは異なる幻想的な雰囲気を漂わせます。例年、運転期間は4月末から10月中旬までなので注意しましょう。
- サクラの森
- エゾヤマザクラ、カスミザクラ、チシマザクラなど約1700本の桜が植樹されたこのエリア。桜に囲まれるように設置されたカラフルでユニークな形の遊具は、全部で126基あり、これらもすべてイサム・ノグチによるデザインです。一見遊具とは思えない彫刻の数々は、子どもたちの色彩感覚や空間感覚を刺激してくれるでしょう。
- モエレビーチ
- 海のない札幌市の子どもたちのため、海辺をイメージして作られた水遊び場。夏にはたくさんの子ども連れで賑わいます。最も深い場所で45㎝程度と、小さな子どもでも安心して遊べる深さです。開放期間は例年6月中旬から9月初めまで。緩やかなすり鉢状の敷地の周囲には、遊歩道も整備されているので、ゆっくりと散歩を楽しむのも良いでしょう。
- プレイマウンテン
- イサム・ノグチが長年温めていた、大地に彫刻するというアイデアを実現した作品。古代遺跡を思わせる長く特徴的な石段は、瀬戸内海に浮かぶ犬島から運んできた花崗岩を使って作られました。99段の石段を登りきると、開放感あふれる山頂へ。高さ30mの頂上からは、札幌市街を一望できます。石段の反対側は緩やかなスロープとなっており、また異なる表情を楽しむことができるでしょう。
モエレ沼公園の四季の楽しみ方
1年を通してさまざまな楽しみ方ができるのが、モエレ沼公園の魅力の一つ。四季それぞれの楽しみ方を具体的にご紹介します。
- 春:サクラの森でお花見
- 約1700本もの桜が植えられたサクラの森エリアは、春には子どもから大人まで楽しめるお花見スポットに。満開時期は例年GW頃で、さわやかな気候のなかお花見ピクニックができるでしょう。満開時期の休日は駐車場が大変混雑します。遊びに行く時間を調整したり公共交通機関を利用するなどの工夫が必要です。ゴミを持ち帰る、火気の使用を行わないなど、公園のマナーを守ってお花見を楽しみましょう。
- 夏:モエレ沼芸術花火
- 公園内では、2012年より毎年9月初旬頃に「モエレ沼芸術花火」が開催されています。モエレ沼公園の奥行や起伏をいかした立体的な演出が特徴。音楽のリズムや曲調に合わせて花火を打ち上げる「Great Sky Art」も見どころの一つです。園内に入場して花火を鑑賞するためには、事前にチケット購入が必要。また、当日の車での来場は不可なので注意しましょう。
- 秋:モエレ山で紅葉狩り
- カエデやモミジをはじめ、秋になるときれいに色づく樹木が多く植えられているモエレ沼公園。紅葉の見ごろは例年10月中旬から11月上旬で、モエレ山からは紅葉に染まる公園を一望できます。シーズン中には紅葉の美しいツリバナやヤマモミジを使ったミニ盆栽の制作、落ち葉や木の実を使った工作イベントなども開催され、ファミリー層を中心に大人気。イベントへの参加は、事前申し込みが必要です。
- 冬:モエレ山でスキー・雪遊び
- 雪が積もる時期になると、モエレ山ではウィンタースポーツを楽しめます。なだらかな斜面は子どものスキーやスノーボードの練習にも最適。リフトはないため、自分の足で山頂まで歩きます。ガラスのピラミッド内にあるショップでは、ソリやスキー板、長靴などのレンタル品も充実しているので、十分な道具を用意できていない旅行時にも安心。厳しい寒さにより噴水やビーチが利用できない冬のモエレ沼公園を楽しむためには欠かせません。
モエレ沼公園の施設概要
所在地 | 〒007-0011 北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1 |
営業時間 | 7:00~22:00 |
休園日 | なし |
電話番号 | 011-790-1231 |
入場料 | 無料 |
アクセス | 札幌市街地から車で約30分 小樽方面から車(高速道路利用)で約30分 地下鉄東豊線環状通東駅からバスで約25分 |
モエレ沼公園で北海道の自然とアートを楽しもう
自然とアートが融合した美しい景観を楽しめるモエレ沼公園。「芸術」というと敷居が高いと感じる方でも、気軽にアートと触れ合えるスポットです。また、1年を通して多様な楽しみ方があり、子どもから大人まで満喫できるところも大きな魅力。広大な緑の大地で非日常感を味わいながら、心豊かな時間を過ごせるでしょう。
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