マリモが有名な阿寒湖ってどんな場所?遊覧船や温泉など周辺観光地もご紹介!
「マリモ」で有名な観光地・阿寒湖。ニジマスやイトウのフィッシングポイントとしても知られており、思いきり楽しめるアクティビティや旬のグルメなど魅力がたくさんのスポットです。そこで今回は阿寒湖の魅力や周辺スポットについて解説していきます。旅行の参考にぜひお役立てください。
阿寒湖ってどんな場所?
阿寒湖は、雄阿寒岳の火山活動で誕生したカルデラ湖です。湖の中には島が4つ。周辺は国立公園に指定され、自然の恵み豊かな湖と森が保護されています。特別天然物の「マリモ」が生息することでも有名です。
また、近隣には温泉街があり、道東屈指の観光地として知られています。温泉街の中にある「阿寒湖アイヌコタン」では、アイヌの伝統文化に触れることができ、厳しい自然とともに生きる人々の精神性を学ぶことができるでしょう。
阿寒湖のおすすめアクティビティ6選
阿寒湖を満喫できるアクティビティをご紹介します。6つそれぞれの特徴を解説していくので、ぜひお好みに合わせて選んでみてください。
- 阿寒湖遊覧船でマリモ観察
- 阿寒湖遊覧船は、チュウルイ島のマリモ展示観察センターと景勝地の滝口を巡る、1周18kmの航路です。阿寒湖東岸側は道路が通っておらず、西側を回る道は狭いため、遮られることのない美しい景観は、船上からしか眺められません。湖上遊覧では阿寒湖と周辺の自然を満喫することができます。
船の外観や内装にも注目。アイヌ文化の模様がデザインされ、壁面には儀式の道具や装身具が飾られています。途中で立ち寄るチュウルイ島のマリモ展示観察センターでは、マリモをじっくり観察でき、詳しい生態についても学べます。
- ボッケ遊歩道を散策
- ボッケ遊歩道は、1.5kmの散策コースです。ボッケとは、アイヌの言葉で「煮え立つ場所」。97度で噴き出す泥の様子を観察できます。4月下旬~5月中旬にかけては、ミズバショウの鑑賞も可能。大地の息吹を感じられるでしょう。遊歩道は、阿寒湖畔エコミュージアムセンターすぐ横に位置しています。
- 阿寒湖畔でキャンプ
- 阿寒湖温泉の足湯が無料で利用できる阿寒湖畔キャンプ場。炊事場やトイレも完備しており、コインランドリーや売店が併設されています。ガスボンベや木炭の販売、コンロのレンタルもできるので、最小限の荷物で訪れても快適な一晩を過ごせるでしょう。温泉街地にも近く、駐車場には150台ほど駐車できます。阿寒湖畔温泉街から徒歩で約15分です。
- 体験型ナイトウォーク「KAMUYLUMINA(カムイルミナ)」で夜の森を探検
- ナイトウォーク「KAMUYLUMINA(カムイルミナ)」は、アイヌ文化を味わいながら歩くツアーです。出発は夕日が沈んでから。リズムスティックを手に1.2kmの遊歩道を進みます。プロジェクションマッピングを使った、光と音による幻想的な演出の中、アイヌの伝説を解き明かしながら冒険しましょう。ボッケ遊歩道で行われています。
- カナディアンカヌーで湖岸を散策
- 阿寒湖の湖岸を探検するカナディアンカヌー。すべて2人乗りで、ガイドは別のカヌーで案内します。運が良ければオジロワシやミサゴ、マガモの親子や白鳥に会えることも。季節ごとに変わる景色が美しく、特に新緑と鮮やかな紅葉は見事。春から夏にかけては必ず虫よけスプレーを持参しましょう。集合場所は、阿寒湖畔バスセンターから徒歩10分の阿寒ネイチャーセンターです。
- 凍った湖上でワカサギ釣り
- レジャーランド「フィッシングランド阿寒/あいすランド阿寒」では、凍った湖面に穴を開け、ワカサギ釣りを楽しめます。釣ったワカサギは天ぷらにしてその場で味わうことも可能。残念ながら釣れなかった場合でも、天ぷらを楽しめます。新鮮でおいしい身を堪能できるでしょう。受付場所は阿寒湖バスセンターから徒歩で10分です。
阿寒湖のおすすめご当地グルメ3選
阿寒湖でしか味わえないグルメをご紹介します。ご当地だからこその料理をぜひお楽しみください。
- レイクロブスター(ザリガニ)
- 阿寒湖のザリガニは「レイクロブスター」と呼ばれ、大正時代、食用としてアメリカから持ち込まれ、摩周湖や阿寒湖に放流されました。新鮮な状態を味わえるのは全国でも阿寒湖だけです。湖の冷たい水で育った身は引きしまり、ミソが濃厚。上品な白身は塩ゆでの他、天丼やスープでも楽しめます。
- ワカサギ
- 冬から春にかけて旬が訪れるワカサギですが、阿寒湖ではワカサギを4月に人工ふ化させています。冬は湖で釣りたての天ぷらを味わえる他、南蛮漬けも絶品です。その日に水揚げされたワカサギを使い、佃煮などの加工品も販売しています。佃煮のちょうど良い甘辛さは、ご飯との相性も抜群。お土産にも大人気です。
- エゾジカ
- ジビエ料理として人気のエゾジカは、低脂肪で鉄分豊富。加工技術の向上で臭みもほとんどないので、ヘルシー志向の人におすすめです。鉄板焼きや鹿肉丼、レストランのシェフが考案した「シカバーガー」や「阿寒湖カリー」など、新しいメニューも提供しています。高級食材でもある鹿肉をしっかり調理し、食べやすく仕上げているので、食べたことがないという人もぜひ一度お試しください。
阿寒湖の平均気温
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
-4~17℃ | -17~-3℃ | -11~1℃ | -3~8℃ | 2~15℃ | 8~19℃ |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
13~22℃ | 14~23℃ | 9~19℃ | 2~13℃ | -4~6℃ | 1~10℃ |
阿寒湖周辺は、海岸部の釧路市中心部と少し気候が異なります。
海岸部と比較し、夏の気温が30℃を超える日も珍しくありません。それでいて湿度は低く爽やか。夕方までは半袖で問題なく過ごせるでしょう。ただし、夜が近づくにつれ急激に気温が下がるため、調整しやすいアウターの用意は必須です。冬は氷点下10℃を下回る日も少なくありませんが、さらに-15℃に達すると、阿寒湖の湖面にフロストフラワーが出現し、芸術的な光景を目にできます。積雪が激しく寒さも厳しいので、完全な防寒と防雪対策を準備の上、訪れましょう。
阿寒湖の施設概要
所在地 | 〒085-0467北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉 |
電話番号 | 0154-67-3200(阿寒観光協会まちづくり推進機構) |
アクセス | JR釧路駅から車で約1時間20分 釧路空港から車で約1時間 中標津空港から車で約1時間40分 |
阿寒湖と合わせて訪れたい周辺観光スポット
阿寒湖を訪れたあとは、周辺の観光地もぜひお楽しみください。特におすすめの6つのスポットをご紹介します。
- マリモ展示観察センター
- 阿寒湖の湖底を再現した水槽で、計150個超の特別天然記念物マリモが生息する様子を観察できる貴重な展示施設。減少傾向のマリモの保護や…
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- 阿寒湖温泉
- 特別天然記念物のマリモが自生することで有名な阿寒湖。阿寒湖温泉は、100年以上も昔にこのカルデラ湖の南のほとりに開けた歴史ある温泉…
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- 阿寒湖アイヌコタン
- 阿寒湖南側の湖畔に広がる温泉街の一角にある「阿寒湖アイヌコタン」は、道内最大級のアイヌコタン(集落)です。約120人のアイヌの人々…
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- 阿寒湖畔展望台
- 阿寒湖畔の温泉街から約2km、標高約530mの展望台は、国設阿寒湖畔スキー場の中にあります。ゲレンデの途中まで車で行き、そこから斜面を…
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自然やグルメとアイヌ文化に出会える阿寒湖
マリモで有名な阿寒湖は、まさに自然の宝庫。キャンプやナイトウォーク、カナディアンカヌーやワカサギ釣りなど、さまざまなアクティビティを楽しめます。湖畔ではアイヌ文化に触れることができる他、グルメや周辺スポットも見逃せません。遊び疲れても、美しい景観や温泉で癒しを得ることもできるでしょう。
季節に合わせた楽しみ方ができる北海道で、ぜひ新しい発見と喜びに満たされてください。