自然美あふれる北海道の人気スポットで秋の絶景を満喫

自然美あふれる北海道の人気スポットで秋の絶景を満喫

針葉樹の緑が交じり、赤・黄色・緑・橙色とカラフルな色に染まるのが北海道の紅葉の特徴。昼と夜の寒暖差が大きいため紅葉が鮮やかに色づき、道央エリアの大雪山系では日本一早い紅葉を楽しむことができます。

ここでは、地域の特色に合わせてさまざまな表情を見せてくれる人気の紅葉スポットをご紹介します。


道央エリア(定山渓、ニセコアンヌプリ、洞爺湖、登別、北海道大学)

札幌から1時間の奥座敷:定山渓


札幌の奥座敷として知られる定山渓。市内中心部から1時間程度で訪れることができる人気温泉地は、紅葉スポットとしても人気。四方を山々に囲まれ、温泉街をぶらりと散策するだけでも紅葉を楽しむことができます。

温泉街から車で15分ほど足を伸ばした先にある豊平峡ダムは必見スポット。観光放水と紅葉の共演を目当てに多くの観光客が訪れます。観光放水は6月~10月まで毎日行われています。

紅葉で色づいた渓谷美は、カナディアンカヌーに乗って鑑賞することもできます。水面近くから眺める紅葉の大パノラマは、まさに息をのむ美しさ。川のせせらぎをBGMにのんびりとした穏やかな時を過ごせます。

定山渓からほど近くにある国際スキー場では、秋になるとスキー用のゴンドラが期間限定の「紅葉ゴンドラ」として運行されます。晴れた日には、遠く小樽の景色までも望むことができる空中散歩で、秋の絶景を堪能できること間違いありません。

羊蹄山の山容と鮮やかに染まる樹々:ニセコアンヌプリ


9月下旬から山々は色づき始め、10月初旬から中旬になるとニセコの紅葉は見ごろを迎えます。

ニセコアンヌプリのゴンドラに乗れば、眼下に広がる紅葉を楽しむことができる他、標高1,000mの展望台から、羊蹄山の堂々たる山容を眺めることもできます。

周辺の"鏡沼"や"神仙沼"も紅葉の人気スポット。どちらも周囲には木道が整備され、湖面には背後に広がる原生林が映り込みます。鮮やかな色に染まる景色はまるで絵画のよう。天気がよく、風のない日が、映り込みが見られる絶好のチャンスです。ハイキングがてらに訪れてみてはいかがでしょう。

湖の上で紅葉とゆったりした時を楽しむ:洞爺湖


洞爺湖では遊覧船に乗ることで、360度の紅葉を楽しむことができます。湖畔にはナナカマドや紅葉をはじめ、広葉樹が多く、綺麗に色づく様子を眺めることができます。

10月末までは湖に浮かぶ「中島」に上陸することもできます。中島にはエゾシカが生活しているので、鹿と紅葉なんて百人一首のような風流な組み合わせが見られるかも…。

有珠山や昭和新山などを一望できるサイロ展望台からは、中島や湖の周囲一帯が朱色に染まったこの時期ならではの絶景を満喫することができますよ。

10月末までの期間中は、湖上花火も楽しめます。温泉に浸かりながら、秋の夜長をゆっくり楽しみたいですね。



ここでしか見られない!地獄谷の紅葉:登別


登別温泉は、9種類の泉質が湧く北海道を代表する温泉郷。景勝地「地獄谷」は、湧出量1日1万トンを誇る登別温泉の最大の源泉です。火山ガスや高温の温泉が噴出し、白い湯けむりがもくもくと漂う様子がまさに地獄谷の名にふさわしい場所。紅葉の時期は、むき出しの地肌と木々が色づく美しさの対比が際立っていて、ここでしか見られない紅葉風景を楽しむことができます。

少し足を延ばした先にある「大湯沼」でも、ナナカマドなど鮮やかな朱色に染まった美しい景色を見ることができます。ここには天然の足湯があるので、周辺の景色を鑑賞しながらのんびりとくつろいでみませんか。


北海道大学のイチョウ並木


10月下旬から11月上旬、北海道大学のキャンパスを黄金色のイチョウが彩ります。

大学構内の道路"北13条通り"の両側に東西約380mにも渡って立ち並ぶ70本のイチョウ並木は、まるで金色のトンネルのよう。一面に広がる落ち葉が絨毯のように美しい光景を作り出しており、多くの観光客や市民の目を楽しませてくれます。

JR札幌駅から徒歩約10分という便利なアクセスなので、札幌散策の際にはぜひ立ち寄りたいスポットです。


道南エリア(大沼国定公園、香雪園)

繊細な色づきはまるで絵画のよう:大沼国定公園


大小126もの小島が浮かぶ大沼・小沼・じゅんさい沼を中心に、豊かな自然が広がる大沼国定公園。函館近郊で本格的な大自然が楽しめる人気のスポットです。秋になると湖畔一面が鮮やかに色付き、絵画のような景色が広がります。

公園内には湖畔沿いを巡る「大島の路」、橋で繋がった島々を巡る「島巡りの路・森の小径」、小沼側の「夕日の道」の4つの散策路が設定されており、秋の爽やかな風を受けながら紅葉を満喫することができます。

また、大沼をぐるりと取り囲む「大沼湖畔周遊道路」はサイクリングやドライブにも最適。約14kmなので、自転車で1時間半、車なら約30分ほどで1周出来てしまいます。美しく色付く樹林の中を駆け抜ける気持ち良さを楽しんでみてはいかがでしょうか。


道内唯一の国指定文化財庭園 香雪園


明治時代の豪商の別荘として建てられた本格的な風景式庭園で、園内はレンガ造りの温室や茶室様式を取り入れた書院造りの園亭など、明治の開拓期を象徴する和洋折衷の空間が広がります。

約150種もの庭木が植えられた園内は紅葉の名所として人気が高く、貴重な文化財と赤く染まる木々のコントラストを見に多くの人々が訪れます。特に100mにも及ぶカエデ並木は必見です。

10月下旬から11月中旬に開催される「はこだてMOMI-Gフェスタ」では夜間ライトアップも行われます。


道北エリア(層雲峡、銀泉台、旭岳、美瑛)

荒々しい岩肌と紅葉を楽しむ:層雲峡


約24kmに渡って続く、柱状節理の荒々しい岩肌が特徴的な層雲峡。ダイナミックな渓谷や大小さまざまな滝など、複数の見どころが点在しています。

なかでも「日本の滝100選」にも選ばれた「流星の滝・銀河の滝」は、力強く流れ落ちる滝と鮮やかな紅葉を同時に楽しめる絶好のビューポイントです。ゴツゴツとした断崖絶壁に、赤や黄色の紅葉がベストマッチ。まるで掛け軸に描かれた日本画のような光景が広がります。

層雲峡温泉から出ている「黒岳ロープウェイ」に乗って紅葉を鑑賞するのもおすすめ。眼下に広がる紅葉の絨毯は息をのむ美しさです。


グラデーションの山々が美しい:銀泉台


赤岳登山口から徒歩で約30分。標高約1,500mの銀泉台に到着すると、目の前にはグラデーションの美しい木々による絶景が広がります。

ゆるやかな斜面を埋め尽くす木々が紅葉し、山肌を赤・黄色・緑色に染め上げる景色は圧巻。ナナカマドやモミジ、カバノキといった広葉樹が赤や黄色、橙色に染まり、針葉樹の緑と美しいグラデーションを描くのです。

銀泉台は紅葉のピークシーズンにはマイカー規制が行われるため、シャトルバスに乗って登山口まで訪れることができます。程よい運動に素晴らしい景色。心も身体もリフレッシュできるビュースポットです。


森林限界でも紅葉は楽しめる:旭岳


標高2,291mと道内の最高峰を誇り、"秀峰"と形容される旭岳。1,590mの姿見駅まではロープウェイで登ることができます。そして、そこから30分程度トレッキングを進めることで「姿見の池」に到着します。

森林限界に位置し高木が育たないこのエリアでは、視界を遮るものがなく、旭岳を眺めるには絶好のアングル。また高木がないことで、チングルマやウラジロナナカマドなどの低木の紅葉を楽しめます。

旭岳の頂上を目指す際は、本格的な登山装備が必要ですが、姿見駅を基点とした1周1時間の散策コースはどなたでも気軽に本格的な自然を楽しむことができ、見どころも満載!都会の喧騒を離れ、大自然に身を浸してみませんか?


美瑛の紅葉

春にはカラフルなパッチワークのようだった美瑛の丘ですが、秋になると落ち着いた色へと変わっていきます。

代表的なのは10月下旬~11月にかけて黄色く染まる、美瑛の景色に特徴的なカラマツ。美瑛の丘のカラマツは防風林の役割もあるため密集していることが多く、もこもことした黄色い木々が可愛らしく広がります。

その一方で、大地には秋撒きの小麦が青々と芽吹く季節です。

木々は黄色く、足元には生き生きとした緑の絨毯が広がり、遠くには雪を被った山々が雄大に連なります。まるで夏・秋・冬が同時に訪れたかのような、一風変わった美瑛ならではの紅葉景色です。


美瑛の紅葉

道東エリア(阿寒町、知床、福原山荘)

五色に染まる湖で自分だけの絶景を:阿寒摩周国立公園


阿寒湖や屈斜路湖、摩周湖などが集まる阿寒摩周国立公園も紅葉の名所です。湖の上からゆっくりと紅葉を眺められる阿寒湖の遊覧船は、多くの観光客に親しまれています。

そんな見どころの多い公園の中でも、特におすすめの紅葉の名所はオンネトー。オンネトーは50以上ある北海道の湖の中でも「三大秘湖」に位置づけられる幻想的な湖です。ひと気のないひっそりとした雰囲気は、物思いにふけたい秋にピッタリ。

そしてオンネトーの最大の特徴は、その色。エメラルドグリーンやコバルトブルーなど様々な色に変化する水面に周囲の紅葉が溶け込み、非常にロマンチックな景色を見せてくれます。


神秘的な美しさに息を呑む:知床峠、知床五湖


世界遺産知床の紅葉を楽しむのなら、知床五湖のトレッキングがおすすめ。神様が指をついた跡と言われる湖は、神秘的な美しさです。原生林に囲まれた湖の背後には知床連山がそびえ、自然の雄大さを感じさせてくれます。タイミングが良ければ、冠雪の山々と紅葉の湖を同時に楽しむことができるでしょう。

道中の遊歩道は高架式になっているため、いつもより高い目線で遠くまで見晴らすことができるのもポイントです。


また、ドライブで楽しむなら「知床八景」の一つ、「知床峠」は欠かせません。知床横断道路を走ると、峠を上がるにつれて、周囲の景色がだんだんと変化していきます。海岸沿いから知床峠までで700m以上の標高差があり、気温の低い頂上から少しづつ紅葉前線が降りてくるため、道中のどこかで見ごろの紅葉を見ることができます。峠の頂上付近には駐車場があり、そこから眺める羅臼岳の威風堂々たる山容は圧巻です。


広大な山荘でモミジ狩り:福原山荘(鹿追町)


鹿追町に位置する福原山荘は、9月中旬~10月中旬の紅葉シーズンのみ一般向けに公開される、私有地にある別荘です。十勝エリアの人気紅葉スポットで、8万5,000平方メートルという広大な敷地に約1,000本ものモミジが植樹されており、一斉に色付く華やかさで訪れる人々を魅了します。

空を見上げれば青空に真っ赤なモミジが映え、足元に目を落とせばそこにも落葉したモミジが絨毯のように広がります。

敷地内には別荘の手前にある「彫刻の池」をはじめとする3つの池と5つの滝が整備されています。赤く燃える木々が水面に写り込む景色は必見です。散策路を歩きながら、手入れの行き届いたお庭と紅葉をゆっくりと楽しんではいかがでしょうか。


糠平湖から三国峠に至る273号線は絶景ロード

ドライブ好きな方には、層雲峡から帯広方面に抜ける国道273号線のドライブコースがオススメ。原生林の大樹海を走り抜ける絶景ロードは四季折々の景色を見せてくれますが、なかでも樹海が黄色く染まる紅葉シーズンは格別の美しさです。

コースの中でも1番の見どころは、三国峠の「松見大橋」。約330mの赤い橋が大海原のような樹海に架かり、ゆるやかなカーブを描き再度樹海の中へ沈んでいきます。大自然の中に引かれた一本の赤い道は、まるで絵画のよう。

北海道の国道の中で一番高い地点にある三国峠の頂上に併設された「三国峠cafe」では自家焙煎のハンドドリップコーヒーやお食事も楽しめるので、ドライブの休憩にもぴったり。絶景を眺めながら美味しいコーヒーやお食事で身体を温めてくださいね。


糠平湖から三国峠に至る273号線は絶景ロード

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