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日本一の透明度を誇る摩周湖は、阿寒摩周国立公園を代表する景勝地です。その第一展望台にある摩周湖レストハウスが、2022年7月に「摩周湖カムイテラス」として生まれ変わりました。摩周湖や摩周岳を一望できるロケーションで、気象条件によっては早朝の雲海や大パノラマの星空を眺めることができます。

3段デッキ構造の屋上テラスは、悪天候の場合などを除いて24時間利用可能。湖をバックに記念撮影も楽しめるフロントデッキは、スロープからも入ることができるバリアフリー仕様です。次に高いミドルデッキは、高級感のあるソファでくつろぎながらゆっくり摩周湖の景観が堪能できるスペース。一番高い位置から摩周湖を見下ろせるアッパーデッキにあるテーブル席で、売店のテイクアウトメニューと一緒に景色を楽しみましょう！

摩周湖カムイテラスでは、グルメアイテムも充実しています。定番のソフトクリームには、霧の摩周湖をイメージした「摩周霧ソフト」450円（税込）や、青い湖面をイメージした爽やかなラムネ・ミルクヨーグルト風味の「摩周ブルーソフト」500円（税込）があり、摩周湖外輪山の切り立った岸壁を表現した黒色ワッフルコーンで提供されます。

テラスやラウンジでのひとときにぴったりなのが「摩周珈琲」ホット400円／アイス450円（税込）です。弟子屈産の大豆を焙煎してエキスを抽出した珈琲テイストのドリンクで、体にやさしいノンカフェイン。摩周の伏流水が使われているのも美味しいポイントです。

また、弟子屈町で栽培されている「摩周ルビー」というイチゴも見逃せません。温泉熱を活用して通年生産されている酸味と甘味のバランスがよいイチゴで、お菓子やケーキなどにも相性バツグン。摩周湖カムイテラスには「摩周ルビー」の商品を集めた専用コーナーがあります。

全方向が見渡せる開けた高台にある摩周湖カムイテラスを訪れるなら、日中はもちろん、夜もとても魅力的です。ミドルデッキに設置されている「星見ソファ」からゆったりと星空を見上げたり、アッパーデッキの中央からぐるりと見渡したり、360度に広がる星のパノラマを楽しむことができます。

一面に広がる星空は、まさに天然のプラネタリウム。時期によって星の見える位置が違うので、違う季節に訪れてみるのもおすすめ。肌寒くなる時期や冷え込む夜間などは、温かい服装がマストです。また、冬季は星見ソファが仕様変更となります。

摩周湖カムイテラスを満喫した後は、クルマで20分ほどの場所にある川湯温泉へ。今もなお活動を続ける硫黄山を泉源とする湯量の豊富さが自慢で、「源泉100％かけ流し宣言」をしている温泉街です。その名の通り、温泉街を縫うように温かい川が流れていて、あたりには湯けむりと硫黄の香りがたちこめています。ここの湯に釘をつけておくと2週間あまりで溶けてなくなってしまうほどの強酸性の泉質には、血行を良くして肌をツルツルにしてくれるほか、リウマチス・糖尿病・皮フ病などに効能があるといわれています。アクセサリーなどの貴金属は外して入らないと変色してしまうので要注意！また、温泉の湯を飲むことによって、慢性消化器病、慢性便秘、慢性胆のう炎、胆石症、糖尿病、痛風、便秘、肥満症、貧血などに効果が期待されるそうです。

川湯温泉街を流れる温泉川には、60℃の温泉が自噴している場所もあり、年間を通した平均水温は40℃ほど。この川沿いに遊歩道が整備されるようになっているので、ぜひ散策してみてください。温泉の蒸気を吸いながら散歩すると、鼻や喉などの気道が潤うのが実感できます。散策の途中には無料で足湯を楽しめるスポットも。もちろん、全て源泉100％かけ流しです。

ミソノ川散策路では、湯けむりや木々がライトアップされた夜の幻想的な景色の中で蒸気浴ウォーキングが楽しめます。特におすすめなのが、長靴を履いて温泉川の中を歩くこと。長靴越しにお湯の温かさを感じながら、もうもうと立ちこめる湯けむりの中を進むと、まるでミストサウナの中にいるよう。寒さが厳しい冬には、川辺で湯けむりが凍った霧氷やダイヤモンドダストが観測できることもあるそうです。