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帯広競馬場では、この地域ならではの競馬が見られます。鉄製のそりに乗っている騎手に促されて、ばん馬が重いそりを砂の傾斜路を引っ張って登っていく「ばんえい」と名付けられたこのコースは、農業の中心地としてのこの地域の伝統に由来しています。開拓時代には、馬が農業機械や木のそりを引くために使用されていました。スピードだけでなくパワーを競うため、馬の体重は一般的な競走馬よりも重く、最大で1トンにもなります。コースは全長200mのストレートで、途中に坂などの障害物が2ヶ所設置されており、馬に高い技術力が求められます。入場料を支払えば、賭けなくてもレースを楽しむことができます。

北海道にも多くのワイナリーがオープンしており、気候の変化により、山梨県や長野県に次ぐ日本有数のワイン生産地として注目されています。十勝ワインを造る「池田ワイナリー」は、1950年代に起源をもち、当初は戦後の苦境に立たされた町の財政を助けるために設立されました。このワインはすぐに国際的に成功を収め、1964年の国際ワインコンペテイションで銅賞を受賞し、それ以来、評論家の高い評価を獲得しています。池田ワイン城では、館内レストランで試飲した後、直接ワインを購入することができます。中世ヨーロッパの城をイメージした施設自体もユニークです。

帯広・十勝エリアの郷土料理を味わうなら、ファーム・トゥ・テーブルスタイルのレストラン「農家バルFOODBABY」がおすすめです。更別村の松橋牛ステーキは、ふくよかな脂と柔らかい赤身のバランスが絶妙で、ガッツリ肉を食べたい方にはぜひ味わっていただきたいメニューです。また、十勝ジャガイモのバター煮も人気の一品です。カジュアルな雰囲気のレストランは、グループや家族連れに最適で、いくつかの料理をテーブルでシェアすることをお勧めします。

地元の人々は豚丼をソウルフードと考えています。周辺には豚丼の有名店がいくつかありますが、一杯一杯にこだわりを持った豚丼のとん田は行列の絶えない人気店です。肉は一枚一枚丁寧に手切りされ、柔らかい部分だけが皿に盛り付けられます。味の決め手になっているのは自家製の甘辛タレです。この味を持ち帰るなら、お店の他に、帯広駅のお土産コーナーで購入することもできます。

いただきますカンパニーでは、収穫の手伝いなど実際の農作業を体験できるツアーを実施しています。自分で集めた食材を使ってバーベキューを楽しんだり、実際に使われていた道具を見て触れて開拓時代の農業の歴史を学んだりと、ツアー内容は多岐にわたります。実践的な体験を通じて、十勝地域の農業の歴史の重要な側面を理解することができます。

「ファームレストラン野島さんち」は、農園で採れた食材を使った家庭料理を提供しているレストランです。店内は、本当の野島さんの家の食卓で食事をしているかのような内装と雰囲気が広がっています。一番人気のメニューはジンジャーポークステーキで、お肉をはじめ、キャベツ、ジャガイモ、ニンジンなどの付け合わせも産地直送の新鮮なものを揃えています。レストランの窓からは広大な農地を眺めることができるので、本物の農家で食事をしていることが実感できます。敷地内で販売されている生鮮食品を買って帰るのを忘れないでください。

北海道各地には、羊肉を鉄板で野菜と一緒に焼いたジンギスカンを提供する店があちこちにあります。帯広でジンギスカンを味わうなら、1957年創業の絶対的老舗「ジンギスカン白樺本店」へ。ここのジンギスカンは玉ねぎと肉だけを使った昔ながらのジンギスカン。青森県産のリンゴを使用した自家製ソースにつけていただきます。居心地の良い雰囲気は、家族や友人との楽しい夜に最適なスポットです。