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函館市民なら誰でも、地元で一番有名なレストランと聞けば、間違いなく「ラッキーピエロ」と答えるでしょう。特大のピエロがあちこちに描かれた奇抜な外観が特徴で、函館市内に17店舗を構えています。メニューは驚くほど豊富で、看板メニューのハンバーガーをはじめ、カレーライス、かつ丼、ソフトクリームなどもあるのです。一番人気はお店の代名詞とも言える「チャイニーズ・チキン・バーガー」で、バンズからはみ出さんばかりのヘルシーなフライドチキンに中国風の「ユーリンチー」ソースとマヨネーズをかけたもので、美味しさとボリュームを一度に楽しめます。

このちょっと風変わりなチェーン店が有名になったのは、2009年（平成21年）に日本経済新聞日経プラス1【何でもランキング】「ご当地バーガーならこの店」でおすすめ第1位に選ばれ紹介されたことで人気が高まっていきました。以来、アツアツ＆ジューシーを提供するために作り置きをしないことや、北海道産食材に拘ったミートパティなど従前からのスタイルを変えないことが市民に愛されている秘訣なのかもしれません。

函館で最も有名なご当地ラーメン店といえば、間違いなく「あじさい」でしょう。この店の名物は「味彩塩拉麺」。昆布ベースの澄んだスープに、とんこつと鶏ガラを加えたもので、驚くほど濃厚な味わい。滑らかなストレート麺がスープと絶妙にマッチしています。これだけ強いベースがあれば、トッピングがシンプルで、どこにでもあるチャーシューと半熟卵になるのも納得。すっきりとした味わいだが満足感は高く、街で飲んだ後の〆ラーメンにぴったりです。

「ジョリージェリー」の名で地元の人々に親しまれているアメリカンスタイルのダイナー「ジョリー・ジェリーフィッシュ」は、1982年（昭和57年）の創業以来、人気を博しています。JR函館駅から車で約20分、ヒップスター・スタイルのショッピングモール「サウスシダードライブイン」の1階にあります。ここの看板メニューは間違いなくステーキ・ピラフでしょう。バター風味のライスピラフの上にジューシーなサーロインステーキがのっており、北海道で有名な発酵バターの「トラピストバター」を使った店オリジナルのソースが仕上げのアクセントになっています。もちろん、ステーキは注文を受けてから焼くので、好みにぴったりの肉が食べられます。

一般的に焼き鳥は串に刺した鶏肉を焼いたものですが、函館をはじめとする道南地方では豚肉のそれも焼き鳥と呼びます。豚肉は注文を受けてからその場で焼かれ、ご飯と海苔の上に乗せたら「やきとり弁当」の完成です。一見シンプルに思えますが、それぞれの食材が細部まで丁寧に調理されていることに驚かれるでしょう。例えば豚肉には赤ワインを隠し味として使用し、まろやかでコクのある味わいに仕上げています。さらに、味付けも定番の照り焼き風ソース、塩味ソース、味噌ソース、いわゆる「旨辛」（スパイスと旨味をブレンドしたもの）、シンプルな塩など、好みに合わせて選ぶことができます。意外にも地元の人にはシンプルな塩味が好まれており、ニンニクの香りが料理をうまく仕上げているのが特徴です。

1883年（明治16年）に開業したヤマサ宮原は、北海道内で最も古くから営業している店舗の1つです。函館市の中心部に位置し、市電十字街停留所のすぐ近くにあります。地元産の玉ねぎと、明太や鯛のすり身が入った「たまねぎの唐揚げ」が人気商品です。サクサクした生地の食感と具材の甘みが絶妙なバランスで、しっかりと楽しめるおやつとして、またおつまみとしても最適です。真空パックの3個セットも販売しているので、お土産として持ち帰ることもできます。

函館洋菓子スナッフルスの名物「チーズオムレツ」は、濃厚でふわふわのチーズケーキです。一口食べると濃厚な味わいが広がり、独特のふわふわ感が口の中でとろけます。生の乳製品なので、冷蔵で1週間程しかもちませんので、お土産にしないで函館に滞在中に食べちゃいましょう！

JR函館駅から徒歩5分の場所にあるうにむらかみ函館本店は、北海道のウニ加工会社直営の専門店で、ミョウバンを使っていないウニはシンプルで濃厚な甘さを味わうことができます。この店の人気料理はウニ丼、ウニコロッケ、ウニ焼きなどウニ料理の種類が多様で、特にウニグラタンのホワイトソースをたっぷり入れたクリーミーで香ばしい焼き上がりは、地元の人や観光客の来店に欠かせない代表的なメニューの一つです。北海道産のウニは産地により旬が異なりますが、その時期に最も味の良いものを厳選して年中新鮮なウニを提供しています。ウニのほかにも函館で有名なイカや活ホタテ貝などの海産物を味わうことができます。

函館ひかりの屋台大門横丁は、JR函館駅から徒歩5分の場所にあり、ラーメン、天ぷら、串揚げ、バーベキュー、おでん、イタリアン居酒屋などの飲食店が20軒以上も揃っており、値段も比較的お手頃なので、観光客のみならず、地元の方で混雑します。屋台村のレトロな照明や歓声など、居酒屋文化の賑やかな雰囲気は料理をさらに美味しくする独特の魅力があります。