函館屈指の歴史を巡る旅【函館空港編】
函館は、戦時中の大きな破壊を免れたため、1868-1912年(明治時代)と1912-1926年(大正時代)に建てられた数々の建築物が残っています。例えば、赤レンガ倉庫を再利用した商業施設や、木造平屋建ての民家を改装したカフェもあります。また、例年4月から10月にかけて運行される路面電車「箱館ハイカラ號」に乗れば、移動しながら歴史に触れることもできます。函館は、レトロな風情があり、場所によっては20世紀初頭にタイムスリップしたかのような気分になります。
ツタの絡まる赤レンガ:はこだて明治館
ベイエリアには、商業施設「はこだて明治館」があります。館内のショップには、民芸品、ガラス製品、オルゴールなど地元の土産物店が軒を連ねています。入り口すぐには、JR函館駅や函館空港へのアクセスが可能なバスが発着しており、直前のお土産購入に最適です。この複合施設を構成する建物は、もともと1911年(明治44年)に建てられた北海道初の郵便局の一部だった赤レンガ倉庫を美しく保存しています。これらの倉庫のファサードを飾るツタは、その魅力をさらに高めています。特に10月下旬~11月上旬にかけて真っ赤に色づきます。
非日常の街歩き:茶房菊泉(休館中)
茶房菊泉は、1921年(大正10年)に建てられた酒問屋の別荘だった木造平屋建て住宅をリノベーションしたお店です。1990年(平成2年)に函館市保存価値歴史的建造物に指定され、カフェとして生まれ変わりました。入って右側は囲炉裏のある和室、左側の書斎はカウンターのある洋室に改装されています。そのため、和洋折衷のインテリアをお楽しみいただけます。人気メニューはパフェ、ぜんざい、オムライスなど。歴史的建造物でコーヒーや軽食を楽しめる非日常は、街歩きの休憩に最適なユニークな場所です。
大正ロマンの香り:茶房ひし伊
函館市西部地区は歴史遺産の宝庫で、迷い込むのに最適な場所です。途中、1905年(明治38年)に建てられた倉庫を改装し、カフェや骨董品店が入っている「茶房ひし伊」にもぜひ立ち寄ってみてください。中に入る前に、黒い外観を引き立て、建物に昔ながらの優雅な雰囲気を与えている濃い赤茶色のドアに注目してください。カフェではドリンクと一緒にサンドイッチを楽しめ、アンティークショップではヴィンテージのアクセサリーや大正時代の着物を取り揃えています。この地区全体を完璧に表現している茶房ひし伊には、昔ながらのシックな雰囲気が漂っています。
屈指の夕日スポット:ティーショップ夕日
函館で美しい夕日を眺めるのに最適なスポットは穴澗海岸で、外国人墓地のすぐ隣に「ティーショップ夕日」があります。ピンク色の外観が目を引くこの建物は、1885年(明治18年)に開港後に函館市民を伝染病から守るために建てられた函館検疫所の跡地です。2014年(平成26年)に日本茶専門カフェとしてリニューアルされ、インテリアにはオーナーの古い蓄音機やオルゴールの印象的なコレクションがアクセントとなり、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。お茶を飲みながら海に沈む夕日を眺めながら、この街の歴史に思いを馳せるのに最適です。
ノスタルジー電車:箱館ハイカラ號
箱館ハイカラ號は、1918(大正7)年から旅客車として運行されたのち、1937年から除雪に活躍した車両を1993(平成5)年に観光電車として復元されたものです。その象徴的な赤と白の外観、木製の壁と籐のつり革が特徴のノスタルジックな内装だけでなく、路面電車の運転手もレトロな制服も明治時代を肌で感じさせてくれます。運行期間は4月~10月で、土・日・祝日は1日3本運行されます。運賃は通常の路面電車と同じです。
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