旭山動物園の見どころまとめ!人気のイベントやおすすめ施設も紹介
日本最北端という立地ながら入園者数が300万人を突破するなど、動物園の常識を覆し続けているのが旭山動物園です。なんと言ってもその魅力は、動物の自然な姿が見られるよう工夫された展示館やイベントの数々。ここでは、旭山動物園をより一層楽しめる見どころをご紹介します。
旭山動物園はどんな場所?
旭山動物園は、1967年に北海道旭川市に開園した日本で最も北にある動物園です。2006年・2007年には年間の入園者数300万人を突破。北海道内外から観光に訪れる人が絶えない人気スポットです。
動物の自然な姿が見られる「行動展示」を採用しているのが最大の特徴。動物にとっても居心地が良く自然な環境を実現することで、臨場感のある動物の姿を見ることができます。
旭山動物園で見られる動物の種類
生息地 | 動物一例 |
---|---|
北極圏 | ホッキョクギツネ、トナカイ、シロフクロウ |
アフリカ | ライオン、カバ、チンパンジー、ワオキツネザル、ダチョウ、ヨーロッパフラミンゴなど |
アジア | エゾモモンガ、アムールトラ、ユキヒョウ、シセンレッサーパンダ、キタキツネ、エゾフクロウ、エゾユキウサギ、オオワシ、インドクジャクなど |
北アメリカ | シンリンオオカミ、アライグマ |
中南アメリカ | ジェフロイクモザル、カピバラ、フンボルトペンギン、チリーフラミンゴなど |
南極周辺の島々 | キングペンギン、ジェンツーペンギン、イワトビペンギンなど |
旭山動物園では、これ以外にも多彩な動物を飼育しています。その数、なんと約100種類680点! 人気のゴマフアザラシ、シンリンオオカミ、カバ、アミメキリン、ホッキョクグマなど、生息する地もさまざまな動物を一度に見ることができます。
2022年には「えぞひぐま館」がオープン。知床をイメージした屋内放飼場で、北海道を代表する野生動物を身近に鑑賞することができるようになりました。
旭山動物園のおすすめ施設
- 旭山動物園には、全部で32の展示施設があります。その中からおすすめの4施設をピックアップしてご紹介します。
- あざらし館
- 「あざらし館」では、アザラシの泳ぐ姿はもちろん、北海道の港をモチーフにした飼育場でくつろぐ姿を見ることができます。野生のアザラシの暮らしを忠実に再現するため、オオセグロカモメも併せて飼育。マリンウェイ(円柱水槽)や大水槽など、アザラシの本来の姿を引き出す設備が充実しています。マリンウェイでは、時にはアザラシと目が合うことも。
- ぺんぎん館
- 360度見渡せる水中トンネルがあり、まるでペンギンが空を飛んでいるように見える「ぺんぎん館」は、旭山動物園を代表する施設です。キングペンギン、ジェンツーペンギン、フンボルトペンギン、イワトビペンギンの4種類が観察でき、躍動感あふれるペンギンの様子はファミリーに大人気です。運が良ければ、ペンギンの子育て姿に遭遇できることもあります。
- ほっきょくぐま館
- 「ほっきょくぐま館」の2カ所の展示場所では、2020年に姫路から引っ越してきた「ホクト」を含め、4頭のホッキョクグマを観察できます。巨大プールでダイナミックに泳ぐホッキョクグマの姿に魅了される来園者も多い人気の館です。また、アザラシの視点からホッキョクグマを観察できる「シールズアイ(カプセル)」も施設の目玉の一つです。
- もうじゅう館
- ライオン、アムールトラ、ユキヒョウ、アムールヒョウが飼育されている「もうじゅう館」は、動物たちの迫力を感じる施設です。檻の構造に工夫があり、動物と同じ高さからや上からなど、さまざま角度から観察できます。高いところを好むユキヒョウやアムールヒョウは空中にせり出した檻で過ごすことも多く、その様子を真下から観察できるのが醍醐味です。
旭山動物園の楽しみ方
旭山動物園には、動物観察と合わせて楽しめる催し物やスポットも豊富。園の人気イベントや旅の思い出にゲットしたいお土産、園内で満喫できる食事などをご紹介します。
- もぐもぐタイム
- 飼育スタッフが餌やりをしながら、それぞれの行動や習性をわかりやすく解説してくれる「もぐもぐタイム」は、旭山動物園の大人気イベント。動物によっては日に2回お目見えするチャンスがあり、もぐもぐタイムのスケジュールに合わせて園内を回る楽しみ方もおすすめです。もぐもぐタイムの時間帯はその日の朝に決まり、10時頃にHP上に掲載されます。Xでの告知もありますので、事前にチェックしておきましょう。
- お土産
- 園内では、旭川の銘菓や動物園限定の商品などさまざまなお土産を購入できます。なかでも「ぬいぐるみZOO」は、かわいらしいのはもちろん、骨格から身体構造までリアルな人気アイテム。すべて手作りの「動物クッキー」は、表情豊かな動物の顔モチーフが大人気です。お手頃な価格でおすすめなのが、旭山動物園くらぶオンラインショップでお菓子部門売り上げ第1位の「旭山動物園くらぶ オリジナルクッキー」です。
- 食事
- 園内には7か所の売店やレストランがあり、旭川や北海道ならではの味覚を堪能できます。あさひやまファームZOO(谷口農場)では、牧場直送のソフトクリームが大人気。アイヌ語で「神の鳥」を意味するレストラン「カムイチカプ」では、丼や麺類、お子様ランチなどファミリー向けのメニューが提供されています。無料休憩所のサインが目印の中央食堂では、ジンギスカン丼などご当地グルメのメニューにも注目!
旭山動物園の季節のおすすめイベント
旭山動物園では、季節ごとに楽しめるイベントも開催されています。独自の演出で魅せる期間限定イベントについて詳しくご紹介します。
- 夜の動物園
- 毎年お盆時期に実施される夜間イベント。開園時間は9時まで延長され、日中とは違った動物の様子を観察できます。開催期間中は、飼育スタッフのトークショー、地元の学生が制作したあんどんの展示、ガーデニングの紹介、屋台の設置など、毎年趣向をこらした催しが夜の動物園を盛り上げます。
- ペンギンの散歩
- 毎年積雪期に開催されるペンギンの散歩。500メートルほど続く雪の道を、30分から40分かけてペンギンが歩く様子を観察する旭山動物園の目玉イベントです。キングペンギンが集団で海にエサをとりに行く習性を生かしたもので、ペンギンの運動不足や繁殖に向けた体力づくりもかねて行われます。
- 雪あかりの動物園
- 例年、旭川冬まつりと同時期に営業時間を延長して行われる冬のイベント。スタッフ手作りのアイスキャンドルに囲まれた園内で、冬の寒さのなかでもいきいきと生活する動物たちの生態を観察できる冬限定のイベントです。期間中は午後8時30分まで開園時間が延長されます(入園は午後8時まで)。
旭山動物園のお役立ち情報
園内観覧の所要時間、コインロッカー場所、駐車場など、「旭山動物園へ行ってみたい!」というあなたの役に立つ情報です。ぜひチェックしてみてください。
所要時間
サッカーコート約30面の広大な敷地を持つ旭山動物園を楽しむには、最低でも3時間程度は必要です。もぐもぐタイムなどの人気イベントがお目当てなら、半日から1日かけてゆったりと回るのがおすすめ。時間に余裕を持って訪れると、園内のレストランや売店なども堪能することができます。
コインロッカー
広い園内を巡るなら、なるべく身軽なほうがいいですよね。旭山動物園では園内の各門にコインロッカーが設置されています。使用料金は1回300円~500円です。荷物を預ける可能性がある場合は、事前にコインロッカーの位置を確認しておくと、空きがなかった時にもスムーズに対応できます。
駐車場
正門に無料駐車場(約200台)、バス専用駐車場、障がい者用駐車場があります。東門にも無料駐車場(約300台)、バス専用駐車場スペースが確保されています。これらの駐車場が満車の場合には、正門・西門周辺に民間の無料・有料駐車場があります。事前に駐車場情報の確認をおすすめします。
旭山動物園の施設概要
所在地 | 〒078-8205 旭川市東旭川町倉沼11-18 |
営業期間 | 夏期 4月下旬〜11月上旬 冬期 11月中旬〜4月上旬 |
営業時間 | 夏期 9:30〜17:15(4月下旬〜10月中旬)、9:30〜16:30(10月中旬〜11月上旬) ※いずれも最終入園は16:00まで 冬期 10:30〜15:30 ※最終入園は15:00まで |
電話番号 | 0166-36-1104 |
入園料 | 大人1,000円、中学生以下無料 |
アクセス | 旭川空港から車で約25分 JR旭川駅から車で約30分 JR札幌駅から車で約2時間 JR札幌駅から旭川駅まで列車で約1時間30分、車で約30分 |
旭山動物園は見どころがいっぱい
北海道に訪れたらぜひ足を運びたい、それが旭山動物園です。工夫を凝らした展示施設や展示方法、見どころ盛りだくさんのイベントなど、いたるところに動物たちとの時間を楽しむための仕掛けがあります。来園の際は、ぜひ時間にゆとりを持って、ここでしか感じられない「命の輝き」に触れてみてください。